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太り過ぎ:あなたの誤解と真実 (BBC-Future, November 23, 2015)

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  スフィンクス (Sphinx)は通行人に「謎かけ (riddle)」をする。

[ 朝は4つ足で一声を発し、昼は2本に、夕べには3本足になる生き物は?]
"Which creature has one voice and yet becomes four-footed and too-footed and tree-footed?"

 人間の姿は年齢とともに変わって行くことを踏まえた、みごとな「なぞなぞ」だ。
しかし、人間は、ある年齢になると、その体型が変わることも事実だ。その変わり方は人によって違う。
 BBC-Futureは、最新の医学研究の成果に基づいて、「太り過ぎの体型と健康」に関する「誤解と真実」についてまとめた。以下の5項目は、とても有益。

誤解1:太った人は新陳代謝が遅いだけ
[真実]:太った人は、たくさん食べて、エネルギー補給が必要
 「太った人 (fat people)」の内臓 (organs) は、「痩せた人 (slimmer people)」に比べて大きく、それだけ、その細胞の数も多くなる。内臓細胞は、筋肉 (muscle) や脂肪 (fat)の細胞よりも、はるかに多量のエネルギーを消費するため、太った人は、必然的にたくさん食べて、そのエネルギーを補給する必要があることになる。

誤解2:お腹が出ているよりは、お尻が出ている方がまだまし
[真実]:余分は脂肪は、お腹に付こうが、お尻に付こうが、健康を阻害する

 お腹に脂肪が付いて、「アップル型」の体形になった人は、その「腹部脂肪(abdominal fat) 細胞」が「炎症 (inflammation)」を悪化させる化学物質を分泌し、血圧を高め、「インスリン抵抗 (insulin resistance)」を引き起こすため、「心臓病 (heart disease)」や「糖尿病 (diabetes)」の発症リスクが高くなるとされてきた。
 しかし、California 大学の研究によると、お尻に付いた「臀部脂肪 (gluteal fat) 細胞」も健康を阻害する化学物質を分泌しているという。つまり、余分な脂肪は、体のどこに付こうが、健康にとっては「厄介なこと (bad news)」になる。

誤解3:女性の体形は、みんな「くびれ型」でしょう!
[真実]:イギリス女性の大半は、寸胴(ズンドウ)型
 Manchester Metropolitan 大学が、イギリス人女性240名の身体測定を実施したところ、次の結果が得られたという。

・63%:ズンドウ型 (rectangle-shaped)
・13%:くびれ型 (hourglass)
・ 8%:洋なし型 (pears)
・ 7%:スプーン型 (spoons, a top-heavy hourglass shape)
・ 6%:逆三角形型 (inverted triangles)
・ 3%:三角形型 (triangles)
 
 女性が理想とする「くびれ型」は、たったの13%。ただし、歳を重ねるにつれて、体形はズンドウ型になりやすく、56歳以上の女性の80%はこの体形となる。

誤解4:太った男性の胸は脂肪のたるみ
[真実]:男性の女性化乳房エストロゲンが関与
 男性の胸が女性のように膨らむ「女性化乳房 (man boobs, gynaecomastia)」は、太った人に多く見られるが、これは、「ビール腹 (beer belly)」や「二重あご (double chin)」のように脂肪が付いたものではない。「脂肪細胞 (fat cells)」が女性ホルモン (female hormone) の「エストロゲン (oestrogen)」を分泌し、「乳房組織 (breast tissue)」が発達した結果だ。

誤解5:太った男性は、ベッドの上でタフ
[真実]:太った男性は、性の悩みが多い
 男性は太ると、性ホルモンの「テストステロン (testosterone」の分泌が低下するため、「premature ejaculation」や「erectile dysfunction」に悩まされることが多くなる。 

                     (写真は添付のBBC Newsから引用)
                                               

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