ネス湖のネッシー？：これでも、その血筋を引くものです (BBC-News, November 20, 2015)
スコットランドの北に、イギリスでは最大の貯水量を誇る淡水湖がある。あの幻の怪獣「ネッシー (Nessie)」が住むという「ネス湖 (Loch Ness)」。英語の読みは、「ロッホ・ネス」。この湖からネス川が流れ、海へと注ぐ。その河口一帯には、都市「インヴァネス (Inverness)」が広がる。
この河川の流域に、「Highland Council」は河川の氾濫時に備えた「洪水調整池」を幾つも設けた。これには、環境汚染物質が、直接、川下や海に流れるのを防ぐ働きもある。その数50ヶ所。スコットランドでは、「持続可能な都市型灌漑池システム(Sustainable Urban Drainage System, SuDS)と呼んで、定期的に池周辺の生態調査を実施している。
その調査を担当した Ms Marcia Rae の報告によると、数年前に比べて、両生類(amphibians) は格段に増えたという。調査結果は以下のとおり。
・ヨーロッパ アカガエル (common frogs)： 28ヶ所で確認
・ヒラエビ イモリ (palmate newts) ： 17ヶ所 〃
・ヨーロッパ ヒキガエル (common toads)： 10ヶ所 〃
その他にも、以下のような昆虫(insects)、水性生物 (aquatic plants)、非水性生物 (non-aquatic plants) の繁殖が確認された。
・ヨーロッパ ゲンゴロウ モドキ (great diving beetles)
・ミズムシ (water boatmen)
・イトトンボの幼虫 (damselfly larvae)
・トンボの幼虫 (dragonfly larvae)
・淡水エビ (freshwater shrimp)
・クレソン (watercress)
・カワヂシャ (brooklime)
・ノーサン マーシュ オーキッド (northern marsh orchid)
多様な生物相 (flora and fauna) が認められることは、健全な自然環境の証し。
ネス湖のネッシーだって、1人では寂しいだろう。たくさんの生き物に囲まれて暮らしたほうが、楽しいのに、決まっている。
（写真は添付のBBC Newsから引用）
