世界で消費されるコーヒーは、ブラジルを筆頭に、ベトナム、インドネシア、コロンビアなどで生産されている。どの国も、通称「been belt or coffee belt」と呼ばれる北回帰線と南回帰線の間に位置し、アマゾン一帯の「熱帯雨林 (rainforest)」が、コーヒーの生育には最適とされる。
ところが、北アイルランドの「Lisburn (リスバーン)」でコーヒーを栽培する計画が持ち上がった。これを手がけるのは、Lisburnの地を拠点に、コーヒーの焙煎・販売メーカーとしての名声を誇る「Johnsons Coffee」。1913年創業の老舗だ。
その計画を進める中心人物は、Phillip Mills氏だ。世界の一級バリスタが腕を競う「The World Barista Championship」で審査員を務めたこともあるという。「Johnsons Coffee」勤続25年の大ベテラン。
"Over the years, a lot of fold have asked us if we grow the coffee beans here and we always laugh because of course the conditions aren't right for that."
[ これまで何年にもわたって、お客様の中には、我が社がアイルランドでコーヒー豆を収穫しているのかと、聞く人も多かったが、それには笑ってしまったもんだ。この地は、コーヒーの栽培には全く向いていないんでね。]
Phillip氏は、「造園家 (landscape Gardner)」 のDavid Patterson氏の協力を得て、アイルランドの「火山性土壌 (volcanic soil)」を有効利用した、温室栽培のコーヒー園を作ろうとしている。そのため、現在、世界中のコーヒー生産者に、最適な土壌条件 (soil conditions) を問い合わせ中。北アイルランドの Lisburnの地で、コーヒーの種から芽を出させ、その木を順調に生育させるためには、正確な「土壌の酸性度 (soil acidity)」や温度の管理が重要だ。初めは試験的に18本の苗木から挑戦する予定とか。
"The coffee plant could survive 'quite well' in the kitchens and bathrooms, and could make good house plants which produce 'lovely, fragrant flowers' under the right conditions."
"It's just a matter of bringing the temperature slowly to 23C and keeping it there."
[ 条件さえ良ければ、コーヒーの木は台所やバスルームでも、とてもよく育ち、かわいらしくて、芳ばしい花を付けてくれるので、すばらし観葉植物になるよ。たった一つだけ、やっかいな問題がある。それは、室内の温度を徐々に23℃に上げ、その温度を維持すること。]
（写真は添付のBBC Newsから引用）
