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ドリームから覚めたら:イギリスのお庭にドリーネ  (BBC-News, October 4, 2015)

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  イギリス南部の「Hertfordshire (ハートフォードシャー州)」に属し、ロンドンから北へ約32kmの地に、ケルト系民族定住以来の古い歴史を誇る「St Albans (セントオールバンズ)」という都市(city)がある。現在の人口は約5万人足らず。しかし、かってローマがこの地を支配した時代には、ロンドンに次ぐ大きな集落であったという。

 その静かな住宅街 Fontmell Closeで、突然、世界を驚かせるハプニングが起きた。
 先週の10月1日(木)の朝のことだ。住人が朝、目を覚まして庭に出たところ、そこには直径20mの巨大な「穴 (sinkhole)」が口を開けていた。それは、石灰岩地帯でよく見られる「ドリーネ (doline)」と同じ円筒状ホール。

 幸い、怪我人はなかったが、陥没ホール近辺の住宅5軒は立ち退き、周囲は立ち入り禁止となった。

 実は、この一帯は、1600年年代から1900年代初期にかけて、300年以上も煉瓦用の「粘土 (clay)」が採掘された「鉱山跡地 (pits)」であった。その後、広大な窪地の空間が「都市廃棄物 (city's rubbish)」で埋め戻されたと記録に残る。

 今回の突然に起きた地面の陥没の原因については、地下岩盤の溶出または土壌の流出、採掘空洞の崩壊などが考えられるという。早速、当局は、原因解明と再発防止に向けて、地下構造の調査に着手した。

 なお、イギリスでは、採石、採鉱が原因で地表が陥没したホールは、自然現象で陥没した「sinkhole」と区別し、「crown hole」と呼ばれるそうだ。

"If a giant hole is caused by man-made factors such as a collapsed mine then it is technically called a crown hole, rather than a sinkhole which is formed naturally."

 この巨大な陥没ホール (sinkhole)にコンクリートを流し込む作業が、事件発生翌日の金曜日から始まった。日曜日を除く作業で搬入されたコンクリートの量は177,000L (リットル)。月曜日には、さらに100,000Lの充填が予定されているという。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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