一昔前のサーガスでは、オットセイの曲芸「玉乗り」が定番の呼び物だった。
ところが、表題のエピソードは、「オットセイ(fur seal)」が「ザトウクジラ(humpback whale)」をサーフィンボード代わりに使って、サーフィンを楽しんだという奇妙奇天烈、しかし本当の話。
ある日のこと、オーストラリア大陸東南部の端に位置するNew South Wales州Edenの沖で、写真家(photographer)Robyn Malcolmさんが、ザトウクジラの群れを追い掛けて、シャッターを押し続けた。ねらいは、餌を奪い合うザトウクジラのシーン。
そのときには、まるで気がつかなかったが、後で写真を整理していて、偶然に撮っていた1枚の写真にびっくり。それは、オットセイがザトウクジラの背中に乗って、サーフィンを楽しんでいるかのような一場面。
専門家によると、オットセイとザトウクジラの「仲良し(communion)」シーンは極めて稀なこと。しかし、以前に一度だけ、シャチ(killer whale)に追われたオットセイが、ザトウクジラの胸びれ(pectoral fins)に飛び乗って、難を避けたという話は聞いたことがあるという。
それにしても、今年は連続して不思議なことが起こる年だ。
この3月に、アマチュア写真家のMartin Le-May氏が、East LondonのHornchurch Country Parkで偶然に目にした光景も異様。こどものイタチ(baby weasel)がキツツキ(woodpecker)の背中におんぶ(piggyback rides)してもらい、ぴったりとくっついて宙を飛んでいる写真も公開された。
また、6月には、Central Floridaの森を散歩していた家族が、大胆にも、ワニ(alligator)をヒッチハイク(hitching a ride)して川を渡るアライグマ(raccoon)に遭遇した。そのワニ君、さすがに怒ったのか、水の中に潜行を開始すると、ずうずうしいにもほどがあるアライグマは、岸にジャンプし、慌てて森の中に逃げ込んだ(scurried away)とか
(写真は添付のBBC Newsから引用)