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そんなバナナ:一度に6本以上食べると死ぬって? (BBC-Magazine, September 13, 2015)

http://ichef.bbci.co.uk/news/834/cpsprodpb/50DC/production/_85500702_bunch-of-seven-think-976.jpg

 「バナナを立て続けに6本以上食べると、死んでしまう」。
 イギリスのテレビ司会者のKarl Pilkington氏が、コメディアンたちとそんなことを言っていたそうだ。根も葉もない、とりとめもない話だ。

 しかし、バナナは、年中店頭に並んで、手頃な値段で買える人気の高いフルーツ。よりによって、そのバナナを「食べ過ぎると、命が危ない」と聞いては、黙って見過ごすわけにはいかない。

 バナナには、「カリウム(potassium)」が豊富に含まれる。元素記号Kのカリウムは心拍数(heart rate)を整えるとともに、すい臓(pancreas)がインスリン(insulin)を分泌して、血糖(blood sugars)を抑制するように働く。また、血圧(blood pressure)の上昇を抑える役目も持っている。

 ところで、このカリウム元素は、体内で多すぎても、少なすぎても不整脈(irregular heartbeat)、胃痛(stomach pain)、吐き気(nausea)、下痢(diarrhoea)などの症状が現われるからやっかいだ。そして、もし、1日に400本もバナナを食べたら、心肺停止になるかもしれないそうだ。
 アメリカの死刑執行(lethal injections)では、致死量の「塩化カリウム(potassium chloride)」を死刑囚に注射し、心肺停止(cardiac arrest)にすると言われている。

 「イギリスの国民保健サービス(the UK's National Health Service, NHS)」によると、成人が1日に必要なカリウム摂取量は3,500mg。バナナ1本(平均125g)は約450mgのカリウムを含むため、健康な大人は、バナナ7本半まで食べても大丈夫ということになる。

 ただし、じん臓病(kidney disease)の人は、バナナを避けた方がいい。じん臓の機能が弱まっていて、高濃度のカリウムが血液中に流れ込む恐れがある。

 なお、バナナに含まれる放射性同位体(radioactive isotopes)を心配する人もいるが、市販のバナナ1本の放射線レベルは0.1マイクロシーベルト(micorsieverts)。病院のCTスキャン放射線レベル10~15ミリシーベルト(millisieverts)に比べて10万分の1以下。すなわち、無視できるレベルだ。

 結局のところ、結論は、

"Bananas are not dangerous - and in fact they are, and always have been, very good for you."
[バナナは危険性ゼロ。要するに、健康にとっても良いし、これまでも食べて安全であった。]

ということになる。
                           (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com