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世界最速のカメ:ギネス記録更新18ft /9.59秒 (BBC-News, September 10, 2015)

http://ichef.bbci.co.uk/news/660/cpsprodpb/8E2B/production/_85459363_bertie.jpg

 石原和三郎(1865ー1922)の作詞「うさぎとかめ」は、

「もしもしカメよ カメさんよ、世界のうちで おまえほど 歩みののろいものはない」

の出だしで始まる童謡として、誰でもよく知っている。しかし、これが「イソップ物語」の「The hare and the tortoise (ウサギとカメ)」の話に基づいて作詞されていることは、余り気づかれていない。
 その話の書き出しは、こうだ。

"A hare one day ridiculed the short feet and slow pace of the tortoise, who replied, laughing, 'Though you be swift as the wind, I will beat you.'"

[ある日のこと、野ウサギが、カメをつかまえてバカにする。おまえの足はなんて短く、のろいのだ。すると、カメは笑い返して、こんなふうに言う。あんたは、風のように走れても、駆けっこでは、私が勝つよ。]

 「イソップ物語」に登場するカメは、実は、結構、自信家なのだ。
 それでは、カメは、どの位のスピードで走れるのだろうか。

 1977年7月2日、サウス・ヨークシャー(South Yorkshire)のティックヒル(Tickhill)で開催された「全国カメレース競技会(The National Tortoise Championship)」で、一匹のカメが18ft (5.48m)のコースを43.7秒で走り抜けた。これが、これまでのギネス記録。

 ところが、ジャマイカのウサイン・ボルト(Usain Bolt)選手のように、とんでもなく、速く走れるカメが現われた。名前は「バーティ(Berti)」。イングランド北部の「ダラム・カウンティ(County Durham)」の「Adventure Valley」からやって来た「ヒョウモンガメ(Leopard tortoise)」。推定10歳のオス。

  報道陣が見守る中、ギネス社がセットした距離18ft(5.48m)、勾配1/12のランニング・コースをみごと、19.59秒で走り抜けた。時速1kmのスピードを出したことになる。、実は、この記録は昨年の7月に測定されていたが、この度、ようやく新記録として正式に承認されたという。まもなく、発行されるギネスブック最新版に記載されることが決定した。

 カメの飼い主のMrs Jaine Calziniが言うことには、
"He's just like the real-life Usain Bolt as he loves the attention his run brought and meeting people."
[Bertiは、あのUsain Boltと性格が似ているの。記録を出して人の注目を浴びるのが好きで、人と会うのも好きなのよ。]

 カメのBertieは大勢の声援を受けると俄然張り切るタイプ。いつも以上の力を出し切って記録を出したという。もちろん、レースの前に食べた「イチゴ(strawberries)」も効を奏したとか。
                               (写真は添付のBBC Newsから引用)
 

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