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放浪のひつじ「クリス」:羊毛世界記録で豪州の英雄に (BBC-News, September 3, 2015)

http://ichef.bbci.co.uk/news/695/cpsprodpb/4059/production/_85337461_cut_pink.jpg

 今月の2日(水)、オーストラリアの首都キャンベラ(Canberra)の近くで発見された「どでかいメリル種ひつじ(mammoth merino)」。名前は親しみを込めて(affectionately)、「クリス(Chris)」と呼ばれることになった。

 「RSPCA(王立動物虐待防止協会)」から毛刈り(shearing)の要請を受けた豪州毛刈り大会優勝者(national shearing champion) Mr Ian Elkins他4名のチームが、今週の木曜日に「クリス」の毛刈りに挑戦した。

 作業は、ひつじを落ち着かせ(sedated)、慎重に行なわれたという。刈り取った毛(fleece)を秤(scale)に乗せると、目盛りは40kgを示した。もちろん、ニュージーランドの英雄「シュレック(Shrek)」が2004年に記録した27kgをはるかに超える重量。一匹のひつじから取れる羊毛の重量としては、非公式ながら世界記録だ。
 なお、当の「クリス」君は50%の減量に成功。
 
 日頃、ラグビーの試合ではニュージーランドに圧倒されてばかりのオーストラリア。「クリス」の羊毛世界記録更新で、まさに面目躍如となった。この些細な事件で、大分盛り上がっているようだ。

 ところで、「Chris」は「Christine」、「Christopher」を短く、親しみを込めて呼ぶときの名前、愛称だ。「クリス」はオスのひつじ。したがって、「クリス」がオーストラリアの英雄ともなると、「クリストファー(Christopher)」と呼ばれることになるのか。それとも、ニュージーランドの「シュレック(Shrek)」君のように、新聞には、敬意を込めて「Chris the Australian sheep」と書かれるようになるだろうか。いやはや、なんでも、ナンバー・ワンはすごい扱いだ。
 
 人間社会で頻繁に見られる「逃げ得」。ひつじの世界でも、「逃げたひつじ」が、得をするとは。
                            (写真は添付のBBC Newsから引用)

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