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怖い心臓発作:ウェールズで毎週12人死亡 (BBC-News, August 25, 2015)

 

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 ウェールズ(Wales)は、イギリス ブリテン島の西の一角で、魔女のシルエットに似た山岳地帯の地形を占める。人口(population)約300万人。公用語は英語(English)とウェールズ語(Welsh)。したがって公文書や道路標識は、カナダと同様に、2カ国語で併記される。
 ちなみに、Walesは英語表記。これをWelshにすると、表記も発音も全く違った「Cymuru」(カムリ)となる。Welshはケルト語系に属し、その民族には、小国ながら13世紀まで独立を守り抜いた誇り高い歴史がある。

 さて、そのウェールズが今「心臓発作(heart attack)」に苦しんでいる。「英国心臓病支援基金(British Heart Foundation)」の調査によると、毎週12名(全て65歳以下)の人が心臓発作で死亡しているという。昨年度(2013/2014)、病院でこの病気の治療を受けた患者数は9,600人。前年度の8,000人に比べて20%の増加だ。

 心臓発作の主な原因は「冠動脈性心疾患(coronary heart disease)。ウェールズの人口300万人の4.5%(約20人に1人)に当たる13万5千人が、この心臓病に罹っているとされる。
 心臓病は怖い。医学は、近年、医療(treatment)、診察(diagnosis)の両面で著しい進歩を遂げたが、現代でも心臓発作を起こすと、その約1/3はほぼ助からない(fatal)。

 BHF医長のPeter Weissberg教授は、次のように話す。

"But we mustn't be lulled into thinking we've beaten the disease. Despite knowing that risk factors such as smoking increase the risk of heat attack, we still have "no way" to stop the furring of the arteries in coronary heart disease that cause many."

[この病気を克服できたと、安易な考えに陥ってはならない。すでに、喫煙や種々のリスク要因が心臓発作の発症リスクを高めていることはわかっている。しかし、多くの人を苦しめている冠動脈性心疾患で、冠動脈の血流を妨げるのは血管内壁に付着するスケール。そのスケールの進行を止める有効な手立てが、以前見い出せていないのだ。]

 上記英文中の「furring」とは「scaling and clogging」の意。工学の「パイプ内の流れ」と同様に、血管内でスケールが付着し、閉塞(clogging)すること。

                          (写真は添付のBBC Newsから引用)
 

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