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ダイエット減量効果:「低脂肪」が「低炭水化物」に勝利 (BBC-News, August 14, 2015)

http://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/14DBC/production/_84863458_qs3sty3m_jxeqmg1bc-gzxrnchytodc-_waajvrpdja.jpg

 「スペヤタイヤ(spare tyre)」にさようなら。「spare tyre」とは腰回りのぜい肉のこと。どうすれば、そのぜい肉を落としてスリムになれるか。
 表題の記事は、このテーマに取り組んだアメリカ「国立衛生研究所(The National Institute of Health, NH)」の研究内容を紹介する。 

 毎日、口にする食べものの栄養素は、炭水化物(carbohydrates)、タンパク質(protein)、脂肪(fat)に大別される。炭水化物はご飯やパンなどの穀類(多糖類)や砂糖(2糖類)に含まれ、タンパク質は、肉、魚、卵などに、脂肪は揚げ物、マヨネーズ、生クリーム、バター、マーガリンなどに含まれる。

 これまでは、炭水化物の摂取を制限すると血糖値が下がり、インシュリン(insulin)の分泌が抑えられて、体脂肪(stored fat)の分解が促進されると言われて来た。

 さて、研究では、肥満に悩む被験者19名を、低炭水化物ダイエットグループと低脂肪ダイエットグループに分け、それぞれ、炭水化物、脂肪の摂取制限が減量効果にどのように働くかについて調べた。どちらのグループでも、1日のカロリー摂取を2,700 calから1,800 calに制限したダイエット生活が始まる。そして、その1週間後に被験者の体重が測定される。

 結果は明白。
 低炭水化物ダイエットグループでは平均245gの減量が確認された。しかし、低脂肪ダイエットグループの平均減量値は、その8割増の463g。脂肪の摂取を抑えたダイエットに軍配が上がる。
 ただし、この結果は、短期間の実験から引き出された結論であり、長期間のダイエット効果は、以前として不明。

 Oxford大学のSusan Jebb教授は、次のように述べる。

"The investigators rightly concluded that the best diet for weight loss is the diet you can stick to.
 All diets 'work' if you stick to an eating plan that cuts calories, whether from fat or carbohydrates, but sticking to a diet is easier said than done, especially given the prolonged time it takes to lose weight."

 [研究者が最終的にたどり着いた結論。それは、「あなたにとって最善のダイエット法とは、あなたががんばり続けることのできるもの」。まさに正論だ。
 カロリー摂取を制限した食事プランに従って、ダイエットに取り組むときには、脂肪、炭水化物のどちらで制限するにしても、ダイエットは口で言うほど生やさしいものではない。とくに、減量目的の長期間ダイエットを続けようとしたら、なおさら大変だ。]

 なお、研究内容の詳細は医学雑誌「Cell Metabolism(細胞代謝)」に発表された。
                       (写真は添付のBBC Newsから引用)
 

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