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ビタミンD錠剤の推奨:イギリス国民はビタミンD不足に注意 (BBC-Health, August 3, 2015)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/736/media/images/79263000/jpg/_79263368_185911006.jpg

「青魚(あおざかな)」とは、背の青い魚のこと。とくに、大量に獲れて価格の安いイワシ、サバ、サンマをこのように呼ぶ。しかし、英語で「bluefish」と言えば、オキスズキを指し、「青魚」の英語訳とはならない。
 
 ところで、ほとんどの日本人は青魚が大好き。もちろん、少々値の張るマグロ、サケも食卓にあがることが多い。この青魚類にはビタミンDが豊富に含まれている。

  さて、「fish(さかな)」の形容詞「fishy」には、二つの意味がある。その一つは、「魚臭い」、もう一つは「うさん臭い(suspicious)」の意味。「fishy guy(うさん臭い奴)」のように使われる。そのせいか、イギリスでは、青魚が好まれないようだ。

 イギリス政府の「栄養に関する諮問委員会(The Scientific Advisory Committee on Nutrition)」は、健康に関するガイドライン素案(guidelines draft)をまとめ、このほど発表した。それによると、

 "From the age one, 10 microgram pills be taken to ensure people get enough."
[健康のために、一歳以上のイギリス人は、毎日10µgのビタミンDを摂取するように。]

 ただし、この素案は9月23日まで、さらに審議される予定。
 これまで、諮問委員会は、屋外に出る機会の少ない妊婦(pregnant women)、5歳以下の子供、65以上の高齢者に限って、ビタミンDサプリメントの摂取を勧めてきた。しかし、ビタミンDの過不足の評価は難しい面があり、今回は対象者を広げて全国民としたのだ。
 この素案で、ビタミンDが過剰に摂取されるリスクは、極めて小さいと判断している。

 ビタミンD欠乏症対策についてはイギリス「国立保健医療研究所(The National Institute for Health and Care Excellence)」も、すでにサプリメント摂取を呼びかけている。
 なにしろ、イギリスに住む成人の5人に1人、子供の6人に1人が、低レベルのビタミンD不足欠乏症に罹っている状況がある。

 日照時間が少なくなる冬季には、さらに、ビタミンD不足が関与した「くる病(rickets)」や「骨粗しょう症(brittle bones disease)」の発症リスクが高まるという。

 「食の嗜好」にはその国の文化、歴史が詰まっている。ビタミンDが豊富と言われても、イギリス人が「炭火焼きサンマ」をすぐに食べ始めるとは思われない。
                          (写真は添付のBBC Newsから引用)

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