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前立腺ガン:5つの顔(タイプ)がある病 (BBC-Health, July 30, 2015)

 http://ichef.bbci.co.uk/news/768/cpsprodpb/17512/production/_84560559_76956210.jpg

  ガンはどんなガンでも恐ろしいが、前立腺ガン(prostate cancer)も怖い。まず、その正体も、発症メカニズムもよくわかっていない。治療法も未だ心もとない状態だ。
 イギリスで、毎年、新たに前立腺ガンと診断される人数は、41,700人。日本における被診断者数はその約1.8倍と推定される。

 「英国ガン研究所(Cancer Research UK)」がCambridgeの「アーデンブルック病院(Addenbroocke's Hospital)」と共同で、この「前立腺ガン」の最先端研究を進めている。

 これまでの研究で、前立腺ガンは、5種類のタイプに分類されることがわかった。それぞれのタイプが、全く違った「遺伝子シグネチャー(genetic signature)」を有しているという。Malcolm Mason教授は大ざっぱに「ネコ(pussycat)タイプ」と「タイガー(tiger)タイプ」に大別する。

"Some of the types were like a pussycat - grown slowly and causing few problems, while others were like a tiger - growing and spreading aggressively."

[「Pussycat」は、ネコが歩むように静かにガンが進行するタイプ。このタイプが問題を起こすことはまれ。ただし、「Tiger」タイプは別だ。急速かつ攻撃的に、暴れまくるように転移する。]

 今回の研究で得られた遺伝子情報(genetic information)を既存の医療検査(existing tests)データと組み合わせて分析すれば、どの患者が、いま最も危険な状態にあるのかを特定できるはず。また、担当医師は、ガン腫瘍の特性(characteristics)に基づいて、最適な治療法を選択できるようになるという。

 さらに規模を拡大した研究を進めて、これまでの研究結果を検証し、5種類の前立腺ガンを分子レベルで詳細に調査すること。これが研究チームの目指す次のステップと伝える。
                         (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com