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甘いソフトドリンク:有害な不健康飲料 (BBC-Health, July 22, 2015)

http://ichef.bbci.co.uk/news/695/cpsprodpb/174F8/production/_84408459_drinksgettyimages_177587915.jpg

 アルコール0%の飲み物を、アメリカでソフトドリンク(soft drinks)と呼ぶようになったのは、1880年頃とされる。「ソフト(soft)」は耳ざわりのいい言葉だ。「ソフトな人柄」のように、そこには「穏やかなプラス面を強調する語義」が内在する。しかし、ソフトドリンクの「ソフト」は、本来の言葉の語義とは裏腹に、人の体には有害(harmful)だ。

  確かに、アルコールこそ含まれていないが、ほとんどのソフトドリンクには、口当たりがいいように、砂糖がかなり混入されている。料理にも砂糖が欠かせない。もちろん、スウィーツ(sweets)にも。そこで、たいていは、砂糖を摂り過ぎることになる。

・イギリスの砂糖の年間消費量は、200万トン以上。 
・チーズピザ(一枚)には30g以上の砂糖 (角砂糖6個以上) が含まれる。
・美味しい食事(savoury meals)には、驚くほど(surprisingly)たくさんの砂糖が使われる。

 ところで、イギリスCambridge大学の研究結果は、ショッキングだ。これまでの研究データを分析し、得られた結論が、
「体型が肥満、やせ形の別に関わらず、糖分を摂り過ぎると、2型糖尿病(type-2 diabetes)の発症リスクが高まる」。原文では、表現を変えて次のように述べる。

[Having regular sugary drinks may increase the chance of developing type-2 diabetes, even for slim people, researches say.]
[And the pattern they found hints that drinks with added sugar could be linked to an increased risk of diabetes, regardless of weight.] 

 もちろん、2型糖尿病は、肥満(overweight)、運動不足(physical inactivity)、年齢(age)の要因と深く結びついているとされ、適度な運動と減量によって糖尿病の発症が防止できることは、裏付けデータ(evidence)が示す通りである。その減量のために、甘いソフトドリンク(sugary drinks)の制限が欠かせない。

 しかし、今回の研究は、「砂糖が、なぜ糖尿病の発症リスクを高めるのか」、その疑問に答えることはできない。砂糖に含まれるカロリー成分(calories)なのか、それとも発症リスクを高める何らかの成分が砂糖に含まれているのかは、依然として、謎のまま。

 甘いものには罠がある。くれぐれもご用心。
                (写真は添付のBBC Newsから引用) 

www.bbc.com