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死ぬほどつらいメンタルヘルス障害(心の病気):この10年深刻度増 (BBC-News, July 22, 2015)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/176C5/production/_84414959_90663553.jpg

 心の病は、苦しい。それなのに、その原因も、発症のメカニズムも未だ明らかにされておらず、したがって、確かな治療法も確立されていない。
 精神疾患(mental disorder)とも呼ばれる心の病気には、うつ病パニック障害、総合失調症などが含まれ、様々な症状に苦しむ人が少なくない。

 イギリスManchester大学は、2003~2013年の10年間における精神疾患の発症者が、命を落とした事例(自殺者数)を調べ、その結果を報告書にまとめた。

 調査対象期間で最も落命者数が少なかったのは2006年の1,453人。しかし、その数値は、その後、増加の傾向をたどり、2013年には最大となる1,876人に達した。
 なかでも、注目すべき点は、「中高年男性(middle-aged men)(年齢45~54歳)」の精神疾患 発症者に落命する人が多いことだ。最小となった2006年の値が10年間で73%も増加してしている。

 この増加の原因として、中高年世代の飲酒(alcohol)、孤独(isolation)、失業(unemployment)、借金(debt)などが考えられるが、確かなことは不明だ。

 Louis Appleby教授の言葉は続く。

"The problem is not simply that they don't seek help―they are already under mental health care―so we have to understand better the stress men in this age group face.

「問題が、単純でないことは明白。心の病を抱えた人は、すでに治療を受けている人ばかり。この人達は、もう、すがるものを探せないでいるのだ。したがって、この世代が今、様々な悩み事に直面している実態をもっと十分に理解する必要がある」。

 メンタルヘルスの慈善団体「Mind」は、次のように訴える。

Mental health charity Mind said a more proactive approach to supporting men who were experiencing suicidal thoughts was needed to make sure they get the right help at the right time.

 悩める人を救うためには、先取りした取り組み(proactive approach)が欠かせない。
 自分の命を絶つことを考えている人(who are experiencing suicidal thoughts )にとって、適切なタイミング(at the right time)で、適切な救い(the right help)を、確実に(surely)得られるような仕組みが、求められているのだ。
             (写真は添付のBBC Newsから引用)    

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