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仕事の抱え込み:自滅しないために (BBC-Capital, July 16, 2015)

http://ichef.bbci.co.uk/wwfeatures/624_351/images/live/p0/2x/4p/p02x4pjp.jpg

  仕事は大切だ。しかし、それが人生の全てではない。ごく当たり前のことだが、人は、つい、大切なことを見誤ることもある。

 英語の「creep」は「忍び寄る(move slowly and carefully, especially in order to avoid being heard or noticed, COD )を意味する。これを変形し「creeper」とすると、木に巻き付く「ツル植物」を指す。「ツル」の種類によっては、巻き付いた樹木を窒息させ、枯らしてしまうこともある。
 この「creep」に単語「scope(展望)」をくっつけた「scope creep」は、「突然舞い込む仕事」となる。

 職場あるいは職務によっては、この「予定外ワーク(extra work)」の連続になることもありそうだ。「予定外」は、あの、責任逃れに便利で、悪名高い(notorious)「想定外」と同じ。

 しかし、「scope creep」、「extra work」を常に引き受けていると、負担が重くなる。勤務時間内で、与えられた仕事がこなせないと、時間外労働に持ち越さざるを得なくなる。また、無理をして、仕事を完了させたところで、次の「extra work」が待ち構えている。したがって、これを繰り返すと、仕事は増え続け、業務は必然的に拡大するのだ。
 どこかで、仕事に取り組む発想を変えないと、燃え尽きるか(burnout)、精神的に壊れて(mentally breakdown)メンタル障害を発症することになりかねない。

 では、仕事を抱え込んで、自滅しないためには、どうすればいいか。その答えを引き出すためには、次の発想転換のコツ(strategy)が必要だ。

1.職場の上司・仲間に気に入ってもらおうと、誰にも「いい顔(pleaser)」をする。周囲の評価を気にする余り、何でも引き受けてしまい、無理が出るのだ。自分の評価に自信がない人(low self-esteem)に、この傾向が強いという。他人の仕事や成功のチャンスを奪っていることに、本人は気づいていない、いわゆる独走タイプた。仕事は、互いに助け合って進めるのが基本のはず。

2.チームワークの悪い職場はすぐ分かる。誰もがピリピリ、イライラ(snappy)で、口数が少ない。自然に、コミュニケーションが取れなくなり、誰かに尋ねたり、援助(help)を求める雰囲気ではない。各自が、「会社をクビになる(put their position in jeopardy)」ことを極端に恐れ、仕事をたくさん抱え込んでいる。
 これでは、息が詰まってしまう。互いにできることをやり、一人で無理な仕事は、協力して進める。その調整が欠かせない。

3.個人の仕事が過密スケジュールに追い込まれたら、限られた日程・時間で、
 ①何を優先させ (prioritizing)
 ②どのような手順で (planning)
  ③どの範囲まで (boundaries)
 仕事をするか、紙の上に書いたら良い。

 無理なく、仕事ができるようになるはずだ。
 
              (写真は添付のBBC Newsから引用)

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