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痛めた心の癒やし:自然空間で (BBC-Science & Environment, July 8, 2015)

 

 

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/834/cpsprodpb/CFD8/production/_84080235_thinkstockphotos-478952520.jpg

 「くよくよするな」。過ぎたことは、過ぎたこと。また、明日のことは分からないものだ。だから、今日の日を、そして、今この一瞬を大切に、大事に生きること。
 これを、古代ローマの詩人ホラティウス(Horatius, BC65-BC8)は、

 「Carpe diem.」(この日を摘め)

と詩の一節に唄った。

 人は、過ぎたことにこだわり、それが何度も何度も心の中に現われて、悩まされることがあるもの。そんなときは、山へ行こう。近くの山野で構わない。自然の中を歩くと、血圧(blood pressure)も心拍数(pulse rate)も下がり、活性ホルモン(active hormone)「コルチゾル(cortisol)」が副腎から分布される。これによって脳の活動(brain activity)が活発になり、ストレスから解放されて、心の負担が軽くなる。何よりも「くよくよ感(rumination)が消える。
  町中を散歩するよりも、自然の中を90分歩くと、精神疾患(mental illness)の発症リスクが抑えられ、心が癒やされるという。アメリStanford大学の研究結果である。

 これは、「心理学的生態系サービス(psychological ecosystem service)」と呼ばれる自然の治癒効果。研究者は、「自然に親しむ活動」に秘められた「活性成分(active ingredients)」を、心の負担の大きい「都会の生活」にどのように活用するか、その方法を検討中という。

 すでに世界の人口の約50%が都市部に住んでいる現状がある。人がストレスを減らし、心安らかに暮らすためには、都市作りにも、植物や自然(vegetation & nature)をできるだけ都市に取り入れる「緑化整備(green infrastructure)」が欠かせないのだ。

                                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com