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ヒロシのWorld NEWS

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フィラエ(すい星着陸機)お目覚め:欧州宇宙機関Esa発表 (BBC-Science & Environment, June 14, 2015)

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"Hello Earth! Can you hear me?" 「地球の皆さん、こんにちは。聞こえますか?」

 Comet 67P(すい星)に着陸しながら連絡が途絶えていたフィラエから、突然メッセージが入った。2015年6月14日、12:33 PMのことだ。欧州宇宙機関(The European Space Agency, Esa)のスタッフはどんなに嬉しかったことか。

 昨年の11月、探査機ロゼッタ(Rosetta)から切り離された後、フィラエはすい星の着陸に成功したものの、1 kmも跳ね返って、不運にも、周囲が高い壁に囲まれた、太陽の光が十分に届かない、暗い溝に落下してしまった。このため、すぐに太陽電池の充電に支障を来たし、まもなく連絡は途絶えた。
 この日、Comet 67Pが太陽にさらに近づいたせいで、通信可能なレベルまで太陽電池が充電されたものと考えられている。

 Era上級科学アドバイザー、Mark McCaughrean教授は、そのときの興奮をBBCに次のように語る。「この(連絡が途絶えた)7ヶ月は長かった。正直言って、こんなにうまく行くとは、誰にも分からなかった。この(Hello メッセージの)瞬間、ヨーロッパ中が喜びに沸いた」。Eraスタッフ全員の笑顔(grin)と感動と興奮が伝わって来る言葉だ。

 フィラエは、すい星Comet 67Pの主成分である氷と岩石を分析できるように設計されている。一般に、すい星には、大量の水(H2O)と炭素(C)が存在する。元素記号H, O, Cの元素はいずれも生命体の構成元素だ。フィラエの化学分析装置が適切に働いて、これらの元素が確認されるならば、「地球の生命の源(みなもと)は、すい星によって運ばれた」と、立証できる。

 フィラエの母船に当たる宇宙探査機ロゼッタ(Rosetta)は、Comet 67Pにたどり着くのに10年を要している。今後、このすい星が、さらに太陽に近づいて、現在の太陽とすい星との距離205 million kmを縮めると、その表面の温度が上昇するものと考えられている。
 これに伴って、氷が溶け出し、Comet 67Pの後方には巨大なガスと塵の長い尾が観測されるはずだ。この間、ずっと、フィラエは、これからComet 67Pで起こる「見たこともない大スペクタクル(extraordinary view)の画像を地球に送ってくれるものと期待されている。

www.bbc.com