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誰の、何を、なぜ?:激しく怒っているのか小鳥ロビン (BBC-Magazine, June 11, 2015)

 

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  夕日の沈む西の空には、魅了される。目の前の、とてつもなく奥深い空が、華麗に、神秘的に、そして魅惑的にその姿を変えて行き、やがて暮れて(twilight)、辺りは暗くなる。

 朝の時分になると、東の空は、まるで誰にも気づかれないように、少しずつ、少しずつ白み出す。夜明け(dawn)が近くなった頃、軒下の雀が「チュン」と鳴く。はじめは一声。そして「チュン、チュン」と続く。そこで、ああ、朝が来たのかと、「意識」が頭の中でゆるり、ゆるりと戻ってくる。

  雀は目立たない小鳥だ。しかし、昼時、餌を探しに出かけて、その声が聞こえなくなると、何とも寂しくなる。雀に勝手な「片思い」をし、わが家のペットにしている。

 さて、イギリスの人の多くは、雀よりもロビン(robin)に愛着を感じるそうだ。この6月11日(BBC)に発表された人気投票(The National Bird Vote)の結果では、ロビン(スズメ目ヒタキ科)が全224,000票の34%を勝ち取って、国鳥(national bird)の推薦権を得た。

 ところで、このロビン。美しいので、クリスマスカードにもよく見られるが、実は怒りっぽく(aggressive)、とても縄張り意識(territorialism)が強い小鳥だ。敵に対して、一歩も譲らず(confrontational)、激しく攻撃(violently attack)する。

  しかし、縄張りを固持するのには、理由がある。
  その一つは、オスががんばって、メスとヒナ鳥の餌を確保する必要があるためだ。また、ロビンはモズのように、繁殖を終えたら別の土地に移動することはない。したがって、一年をとおして、自分の縄張りをしっかりと守ることが必要なのだ。イギリスの85%の庭園で住み着いているとされる。

 なお、記事では、ロビンを擁護する意見も紹介される。ロビンはそれほど「怒りっぽい」小鳥ではないとする意見だ。それによると、ロビンのかわいらしいイメージが先行し過ぎて、イメージと実像とのギャップ(contrast)が、ロビンの怒りっぽく(aggressive)、意地悪(vicious)な点を強調しているに過ぎない。

 小鳥ロビンが庭を飛び、跳ね回る姿は、確かに愛くるしい。ロビンは、イギリス人の心、愛情をがっちり、その縄張りに捉えて放さないようだ、と記事は結ぶ。

          (写真は添付のBBC Newsから引用)          

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