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準惑星ケレスの光り輝くスポット:無人探査機「ドーン」さらに鮮明に撮る (BBC-Science & Environment, June 10, 2015)

http://ichef.bbci.co.uk/news/834/media/images/83548000/jpg/_83548579_83546410.jpg

   準惑星ケレス(dwarf planet Ceres)は、火星(Mars)と木星(Jupiter)の間にある小惑星帯(asteroid belt)に位置する。NASAアメリカ航空宇宙局)の無人探査機ドーン(Dawn)が、そのケレス上空4.000kmの周回軌道に入った。今後、1年半以上をかけて、この直径約950kmの天体の地質・岩石成分の解明を目指したマッピング(mapping)調査が進められる予定。
                                                                      
 探査機ドーンがその任務(mission)に先立ち、地球に送ってきたスナップ写真が、今回、NASAから公開された。この5月11日に公開された同様の写真に比べて、直径約90kmのクレーターの中心部およびその斜め右下付近で、太陽の光を反射し、明るく輝くスポットが、鮮やかに映し出されている。クレーターの地形もはっきりしてきた。

  この明るく輝く「謎の現象(enigmatic phenomenon)」。宇宙探査計画の主任研究員Chris Russell氏によると、「これこそ、準惑星ケレスが太陽系の天体として、特異な存在であることの証(あかし)」。この明るいスポットには何があるのか。それは氷(ice)か塩(salt)か。Chris Russell研究員は氷がもっとも可能性の高い物質(leading candidate)と見ている。しかし、研究チームは、他に考えられる物質(たとえば塩)はないかと、即断を避けている。

 準惑星(dwarf planet)は、原始太陽系(early Solar System)にあって、何らかの原因で地球や火星のような惑星(planet)になり損ねた天体だ。多くの科学者が、探査機ドーンの今後の調査によって、原始太陽系の状況の解明につながる、何らかの手がかりが得られることを期待している。

           (写真は添付のBBC Newsから引用)

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