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パリの「愛の錠前(ラブ・ロック)」:セーヌの橋から撤去 (BBC-News,June 1, 2015)

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 パリのセーヌ(River Seine)。さすがヨーロッパの大河だ。ローマ軍の侵攻から数千年の歴史を経て、ゆったりと雄大に流れる。その川に掛かる橋の一つに、有名な「ポンデザール」(Pont des Arts)がある。
 橋の両側の金網は、多種雑多な南京錠(padlock)で隙間が見えないほど埋め尽くされている。一種の芸術と認める人もいそうだが、素人目には、どうしても、金属のガラクタを所構わずにくっつけたようにしか見えない。

 この橋は、世界中の恋人たちの憧れの場所。二人の永遠の愛を込めて、自分たちの南京錠をここに一つ加え、そして、そのカギを橋の下のセーヌに放り投げる。恋人たちにとって思い出となる小さな儀式だ。パリでは1804年から、「ラブ・ロック」が始まった。

 この習慣、もとは、セルビアで始まったとされるが、いつの間にかフランス、イタリア、アメリカに広まり、日本の一部でも、はやりだした。

  表題の記事は、パリ市当局が、ついに、約100万個の南京錠が張り付いた、重さ45tの「壁(grill)」を取り除く作業に掛かった、と知らせる。「橋の景観を損ね、橋を構造上の危険にさらして、事故が起きかねない状態にある」がその理由だ。
 この決定に 観光客は大慌て。気づかれないように、大急ぎで橋の端っこの片隅に、こっそりと錠前を取り付けて立ち去る人もいるとか。

 この撤去作業は来週中にも終了する予定。その後、臨時措置として、橋の両側にストリート・アートの絵を飾り、それも、ゆくゆくは、透明なプラスチック板に換える計画とされる。

          (写真は添付のBBC Newから引用)

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