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隕石どろぼう:アルゼンチン警察逮捕 (BBC-News, May 31, 2015)

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 どろぼうを盗人(ぬすびと)、盗賊、偸盗(ちゅうとう)とも言う。山本周五郎の短編「偸盗」は滑稽(comical)である。「鬼鮫」と称する盗賊が、うら若い中将の姫をかどわかし、山の洞窟に連れ込む。ところが、この15歳の小娘がとんでもない、けた外れのあばずれ。ついには、さすがの鬼鮫も手を焼いて,己のすみかを逃げ出す羽目になる。胸のすく、痛快な仕上げで幕が閉じる。

 さらに、どろぼうの話と言えば、「ブレーメンの音楽隊」(Die Bremer Stadtmusikanten)。
年老いたロバ、イヌ、ネコ、ニワトリの4匹が、ある夜,力を合わせて、どろぼうを隠れ家から追い出し、そこで平和に暮らすという、あの小気味の良いグリム童話がある。

 ところで、英語のどろぼうには、stealer (こそ泥)、thief(泥棒)、robber(強盗)の3種あり。表題のthieves(thiefの複数形)は,力ずくで盗み取るrobberとは違う。

 アルゼンチンの北部中央に位置するチャコ州(Chaco province)は,隕石がたくさん散在する地域「カンポ・デル・シエロ」(Campo del Cielo)で有名。このスペイン語の意味は「天空の草原」(Field of Heaven)だ。
 この地に,今から約4,000年前に巨大な隕石が落下した。その後,長い間,地中に埋もれていたが,1967年,金属探知機で発見され,「El Chaco」と名付けられた。重さは37 t(トン)もあり,世界で2番目に大きい隕石だ。大胆にも,かって,これを盗み出そうとしたものがいたそうだ。

 チャコ州の隕石は,法律によって一切,持ち出し禁止。ところが,アルゼンチン人3名とパラグアイ人1名の仲間が,トラックの座席の下に隠して,塊200個以上の隕石を運び出した。重さにして約1 t(トン)。やがて,幹線道路(Highway)に掛かったとき,行く手に警察の姿。運悪く,車両のランダム検査(random check)で,あえなく御用となったとか。

      (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com