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準惑星ケレスの謎の光:鮮明度最高の映像が公開 (BBC-Science & Environment,May 11, 2015)

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 NASAアメリカ航空宇宙局)の無人探査機ドーン(Dawn)が2015年3月6日に準惑星ケレス(セレス)の周回軌道に入った。ドーンの主な目的(mission)は、先に、望遠鏡で発見された水蒸気の噴出を詳しく調べることにある。周回軌道に入ったのが、ケレスの夜。このため、科学者たちは、太陽がその表面を照らし出すのを待ちに待っていたのだ。

 ようやく地球に届いた映像が、添付の一枚。ケレスの中心から少し外れた辺りに、明るい部分が見える。3月2日にドーンから地球に送られて来た映像では、互いに寄り添う2つの明るい点が存在すると思われたいた。しかし、探査機ドーンが、今回、高度13,600kmまでケレスに近づいて撮影した鮮明な映像によると、「謎の明かり」の正体は、複数の明かり(bright spots)が集まったものであることが判明した。ここまで来ると、証拠は固まった。十中八九、明るい点の集合体は、ケレスの氷。太陽光を、まばゆいくらいに反射できる物質は他にない。今後の詳しい調査は、ケレスの誕生とその歴史の解明に重要なヒントを与えるものと期待される。

 天体ケレス(直径950kmの球形体)の名は、ローマの女神ケレスに由来し、火星と木星の間の小惑星帯に位置して、地球と同じように、太陽の周りを回っている。

 来る6月6日、NASAはさらに探査機ドーンの高度を下げて、4.400kmの高さから写真撮影を試みる計画だ。

 さて、ケレスの瞳は、もっと輝くであろうか。

 

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