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豪州プレシャス・オパールに目がくらむ (BBC-News,May 8, 2015)

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 オパールは美しい。それに、ありがたいことにダイヤ、サファイアに比べて、値段が手ごろだ。しかし、一口にオパールと言っても、実は、色も種類も多様。表題のプレシャス・オパールとは、虹色にキラキラと輝くオパールのこと。

 ちょうど今から100年前、一人の若者が、オーストラリアの奥地をぶらついていて、石ころにつまずいた。それはキラキラしたオパール(precious opal)の原石だった。これが切っ掛けとなり、砂漠のように乾燥した地クーバーペディ(Coober Pedy)で、オパールの採掘が始まった。このオパールの起源は、約1億年前、オーストラリア中央部を覆っていたエロマンガ海(Eromanga Sea)に由来し,その生成時に,石英質砂岩から溶出したシリカが微細な球形になって取り込まれたため、オパールは独特な虹色に輝くのだ。
 しかし、この輝きだけでは、世界の名だたる他国産オパールと肩を並べて競うことはむずかしい。そこで、このオパールを「国の宝石(National Gemstone)」と認定し、さらに「世界遺産原石資源(Global Heritage Stone Resource [GHSR])」と名付けて世界に売り込むプロジェクトを立ち上げた。
 また、その供給量と市場を拡大するため、イギリスのポートランド石のように、原石を建築石材として世界中に大々的に使ってもらおうと、戦略を練っていると言う。

     (写真は添付のBBC Newsから引用)