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ビーバーのお気に入りの地はスコットランドのテイサイド (BBC-Scotland, April 29, 2015)

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 ビーバー(beaver)の原義は「褐色の動物」(brown animal)。勤勉・英知の象徴とされる。このbeaver を動詞で用いて、beaver away とすると、ビーバーのように「せっせと働く」という意味になる。ビーバーは、かってヨーロッパ、北アメリカ両大陸に広く生息していたが、その美しい毛皮が仇になり、絶滅危惧種に指定されるほど個体数が急減した。

 

 さて、表題のニュースは、スコットランド中央東部に位置するテイサイド州の河川で、150匹以上のビーバーがコロニーを作って生息していた、と報告する。

 スコットランドでは、すでに中央西部アーガイル(Argyll)の地でビーバーの再導入を慎重に進めている。ビーバーが作るビーバーダムは、川の流れをせき止め、時に、川を氾濫させて耕地を水浸しにするため、その昔、農家にとってビーバーは厄介ものであった。またビーバーの伝染病が人間や家畜に感染することを心配する声もある。

 今回、発見されたビーバーの種はユーラシアビーバー。ヨーロッパの地で人間よりも古くから生息していた種の子孫としたら、彼らにも言い分はありそうだ。

 

 このビーバーの保護を、今後、スコットランドはどう進めていくべきか。必要な予算の捻出を含めて、決して簡単な問題ではなさそうである。

        (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com