ジャンクフードにはスナック菓子(ポテトチップス等)、ファーストフード(ハンバーガー、ピザ、ドーナッツ等)、インスタント食品が含まれ、栄養価の低い食品(COD)、おいしいが健康に悪い食品(Newbury House Dict.)などと定義する辞書もある。
さて、健康な人がこのジャンクフードを2週間食べ続けたらどうなるか。また逆に、大腸にガン前兆状態のポリープが認められるほど症状が悪化した人に、同じく2週間、低脂肪で食物繊維の豊富な豆・穀類を食べてもらうと、症状はどう改善するか。記事は、この問題に取り組んだ研究(「Nature Communications」掲載論文)を紹介する。
研究にはアメリカ人(20名)とアフリカ人(農村出身20名)の2グループが参加し、それぞれのグループに2週間だけ自国の食事スタイルを交換してもらった。そして2週間後に、大腸ガンの生態指標のチェックと腸内から採取したバクテリアを検査した。大腸の健康度の改善・悪化を判断するためである。
食事の影響は明白。たった2週間で、豆類を主体とした食事により、アメリカ人被験者の腸内の症状が改善された。一方、実験前に異常が認められなかったアフリカ人には、ガンリスクが急増した。
かってハワイに移住した日本人。2世代目になると、すっかり食事スタイルが洋風化したためか、やはり大腸ガンが急増したという。
大腸ガンの1/3は食事を見直すことによって防ぎきれると、専門家は見る。
(写真は添付のBBC Newsから引用)