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うつ病:「内面注視」主体の認知療法が有望(BBC-Health, April 21, 2015)

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 うつ病で苦しむ人に朗報である。

英語の発音どおり、日本で「マインドフルネス」とも呼ばれる表題の療法(MBCT)では、座禅を組んで、静かに瞑想する。このとき、今この瞬間の心の内面を見つめ、うつの兆候と向き合い、その兆候とのつきあい方を探って、うつの再発につなげるのだ。

 この療法について、Oxford大学のWillem Kuyken教授の主導のもとに、424名のうつ病患者(内、MBCT被験者212名)を対象とした研究が2年以上にわたって進められ、その研究結果が権威ある医学雑誌「The Lancet」に掲載された。結論は、「抗うつ薬の投薬を減らすことが可能」。ただし、どのタイプのうつ病にも有効とは限らないこと、また、専門の精神科医の指導が必要である点に、注意を払う必要がある。

 

 うつ病はやっかいな病である。その種類は多く、再発性が高い。さらに、発症のメカニズムが十分に解明されていない。一般に抗うつ薬が処方されるが、副作用の強い薬もあり、また、一人ひとりの症状に適合した抗うつ薬を見いだすことは、専門家にとっても難しいとされる。なお、日本のうつ病患者数は100万人とする報告がある。

     (写真は添付のBBC Newsから引用)

 

www.bbc.com