ヒロシのWorld NEWS

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自然

飲み残しのコーヒー、紅茶、ビール:観葉植物にポイ捨てすると━ (RTE-News, Jan 31, 2022)

スマホや会話に夢中になって、うっかり飲み忘れ、冷めてしまったコーヒー、紅茶などを、水やりと肥料の補充が同時にできて一石二鳥とばかりに、室内の観賞植物の鉢に入れてしまう。こんな人が結構多いという。 では、本当に、その飲み残しが植物に喜ばれてい…

一生に一度の大発見:ウガンダで新種のリーフホッパー見つかる! (BBC-News, Jan 29, 2022)

植物学であれ昆虫学であれ、世界中の多くの研究者がしのぎを削って調査研究を進めている中で、新種を発見するのは、ことさら難しいもの。 研究者だったら、誰もが一生の間に一度 (once-in-a-lifetine)は新種を発見し、それに名前をつけたいと望むに違いない…

UKの川で死んだカワウソに:高濃度の有害物質PFAS! (BBC-Science, Jan 25, 2022)

イギリスの作家「Kenneth Grahame (ケネス・グラーハム [1859-1932])」は、テムズ川周辺に住む動物たちが大好きだった。そして有名な「The Wind in the Willow (たのしい川べ)」を書き上げ、これを1908年に出版する。 しかし、その後、UKの河川は汚れに汚れた…

カバ語を知らないとカバでなし:その優れたコミュニケーション力! (BBC-Science, Jan 24, 2022)

動物語 (animal language)を話せたら、どんなにすばらしいだろう。Hugh J. Lofting (ヒュー・ロフティング [1886-1947])は、動物語を巧みに話す「Dr Dolittle (ドリトル先生)」を世に送った。 さて、フランスの Université Jean Monnet Saint-Etienne (ジャン…

道楽でライオン・ゾウを殺し:その剥製を居間に飾るなんて! (BBC-Science, Dec 9, 2021)

道楽も、骨董、釣り、盆栽 程度であれば良いが、やたら小金を持ったばっかりに、意地を張り、欲を出して猟銃に凝りだすと始末が悪い。 地球の反対側にあるUKでは、わざわざ南アまで出かけてライオンやゾウなどの野生動物を撃ち殺す殺戮(さつりく)が「Sport H…

地球上から湿地がどんどん消えた:そして、トンボの姿が消えた! (BBC-Science, Dec 16, 2021)

トンボを古くは「秋津(あきつ)」と言った。ヤゴのときから勇猛果敢。「槍の又左」の異名をとった戦国時代の武将「前田利家」は、自らの兜(かぶと)の前立(まえだて)に、このトンボの飾りを置いたことで知られる。 ところで、トンボは英語で「dragonfly」。直訳…

トラ・ジャガーが絶滅寸前!:その原因は、水力発電ダムの建設! (BBC-Science, Dec 9, 2021)

2022年、干支(えと)のシンボルがウシからトラに変わる。その昔、牛は身近な存在であり、田んぼの代掻(しろかき)の重労働に欠かせない動力源だった。それに引き換え、ほとんどの人にとって、トラは想像上の動物だった。その状況は「宇治拾遺物語 巻第三の七『…

英国カンブリア湖畔の白鳥:鳥インフルエンザに感染! (BBC-News, Nov 20, 2021)

England北西部「Cumbria (カンブリア州)」の Solway Coast (ソルウェイ・コースト)」に飛来した白鳥から、鳥インフルエンザウイルス「H5N1」が検出された。そのウイルスの発生源を求めて、他の野鳥についても調査したところ、多くの野鳥が、同じ「H5N1 avian f…

生臭い、うさん臭いと言うなかれ:魚のタンパク質の威力を見よ! (RTE-News, Oct 29, 2021)

「ハンバーグ、唐揚げ、ピザは大好きだが、生臭い魚は嫌いだ」。子どもばかりか、大人まで、こんなふうに魚を毛嫌いする。 確かに、サンマやイワシなどは、焼いても冷めると「fishy smell (生臭く)」なる。 英語の「fishy」には「うさん臭い」と言う意味もあ…

七色に輝き、脚はすらりとしてセクシー:そなたさまのお名前は?(RTE-News, Sep 17, 2021)

現代人は、奇妙なことや驚きに慣れすぎて、ちょっとした事件では驚かず、興味・関心すら示さない。 それでは、地味な研究を続ける人が、人々をあっと言わせて、世間の注目を浴びるためにはどうすればよいか。 2011年、オーストラリア CSIROに所属する昆虫学者…

毒グモ (ゴケグモの仲間) に咬まれた!:貴女だったら、どうする? (RTE-News, Oct 23, 2021)

蜘蛛(クモ)だって寒さが嫌いだ。北風が吹き始めると、クモは隠れ家を求めて人家に侵入する。とくにメスグモにとって、人家は卵を産んで子育てするのに最適な場所だ。このメスを追ってオスグモも家の中に入り込む。 クモたちのほとんどは、ダニ、蚊、ゴキブリ…

10年間育てた樹齢200年のヤシの木:ああ、切り倒される! (BBC-News, Sep 25, 2021)

Scotlandの「The Royal Botanic Garden in Edinburgh (エディンバラ王立植物園)」に勤務する園芸家 Mr Simon Allanは、樹齢200年、高さ16mの「Sebal palm (セバル・パーム)」の木に、毎日、水やり・肥料に気を配り、10年間育ててきた。 それは、まるで自分の…

セヴァーン川のサケ漁禁止:サケは保護され、釣り人怒る! (BBC-News, Sep 17, 2021)

Walesの「River Severn (セヴァーン川)」といえば、UKでもっとも長い川 (全長354km)として有名。Wales 中部のカンブリア山地に源を発し、Shrewsbury, Worcester, Gloucesterを通って、「Bristol Channel (ブリストル海峡)」に流れ下る。 その川を遡上するサケ…

欧州のトンボは暑いのが嫌い?:北へ北へとすみかを変えている! (BBC-Science, Sep 8, 2021)

かっては、澄み切った秋の空いっぱいに、あれほど赤トンボが群れ飛んでいたのに、近頃は、秋になっても、その姿を見かけることが少なくなった。 2019年の調査によると、個体数を劇的に減少させている地球上のトンボやカブトムシなどの昆虫は 40%に及び、動…

これはチーズか生物か:2,700万年前から極寒の深海で生きる! (BBC-News, Aug 17, 2021)

Scotlandの「Duncansby Head (ダンカンズビー岬)」から、さらに北東約10kmには「Shetland Islands (シェトランド諸島)」が連なる。この海域は、5つの「water masses (水塊)」が混じり合う場所だ。 このため、深海といえども栄養豊富で、多くの深海ワームや、…

ごまかし上手なカケスの目:手品のトリックでごまかせるか! (RTE-News, June 15, 2021)

カケス (European jays)は、カラス科 (crow familiy)の鳥。エサを隠すことにかけては抜群の能力がある。手品師 (magicians)の得意な「misdirection (目眩ましの術)」に匹敵する、巧妙な技を使う。エサを隠すとき、仲間の注意を他に惹きつけておいて、すばや…

カクテルを勧めないで、飲ませないで:ミツバチが死んでしまう! (BBC-Science, August 5, 2021)

ブドウにモモ、リンゴ、ナシ、ミカンなどのフルーツは、どれも糖度が高くて美味しい。しかし、フルーツは昆虫も大好き。とくに蛾・チョウ、ダニ、コガネムシ、カメムシなどは、居ても立っても居られないほど好きだ。 だから、果樹園では、冬場を除いて常に殺虫剤を…

ヴァイキングが来た、殺した、住み着いた:自然さえ壊した! (RTE-News, Apr 7, 2021)

古代ローマ帝国が衰退の一途をたどり始めると、その機に乗じて世界に乗り出し、人々を恐怖におとしいれたのは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンなどの北方のスカンジナビア人の海賊集団「Viking (ヴァイキング)」だった。 870年頃、Vikingが得意の造船…

野良ネコに触発されて:サイクリングの旅に出た若者のはなし! (BBC-News, July 15, 2021)

青春の悩みごとなんて、過ぎてしまえば、ほとんどが笑い話だ。しかし、学生時代は、とかく迷い、悩みが多いもの。 Milton Keynes (ミルトン・キーンズ)生まれの Mr Jean-Louis Button (28歳)は Swansea大学で「Environmental Sciences (環境科学)」を専攻する…

熱中症、日射病:今どきのペットだって、そのリスクが高い! (RTE-News, July 13, 2021)

時折、クルマで通る住宅街の道路脇に、南向きに面し、玄関フードを備えた家があった。なぜか、その家の玄関前の犬が気になった。茶色の雑種犬は、ガラス戸と玄関ドアの間の狭い空間の床の上に腹ばいになり、物憂いように、道路を行き交うクルマを眺めている…

ネス湖の水位が下がった?:そんなことで「ネッシー」は驚かない! (BBC-News, July 2, 2021)

スポーツ競技で名を馳せたいと願う 若もの達の間で、一流選手を称える言葉がある。それが「レジェンド (Legend)」だ。 しかし、そのLegend (伝説)の王様候補は、なんと言っても「Nessie (ネッシー)」にかなうものはいない。その名前だけで、巨額の観光収入をSc…

渡り鳥の目には地球の磁場が見えた!:驚くべき、そのメカニズム (BBC-Science, June 24, 2021)

6月の天候は異常だった。カナダが熱波に襲われ、ドイツで大雨が降って洪水となり、フランスでは雹(ひょう)が道路を埋め尽くした。そして、沖縄が集中豪雨に見舞われる一方で、北日本はカラ梅雨。さらに、UK、ロシアでは、異常気象の被害が見られないものの、…

優しくて、せい高のっぽのキリン:もっと、知っておきたいこと! (RTE-News, June 21, 2021)

小顔に、スラリと伸びた首と優しい目。でも、どこか、もの悲しい表情をして、いつも、ゆっくりと口をモグモグさせている動物と言えば、キリン (giraffes)。 動物園でこのキリンがいないと、動物園と呼べないほど、子ども達に親しまれている動物だ。6月21日は…

人口の10倍 (18,000,000本)の木を植える国:Scotlandの意気込み (BBC-Science, June 6, 2021)

かって、広葉樹の森には光が溢れ、たくさんの小鳥や獣が互いに支え合いながら暮らしていた。それは、自然豊かな場所だった。人間は、その自然の中にあって、キノコや山菜、ヤマブドウ、ベリー、木の実を集め、シカ、イノシシ、クマなどを狩って生き延びた。…

シベリアの永久凍土で24,000年間眠って:やっと目覚めたワ虫! (BBC-Science, June 8, 2021)

『名は体を表わす』』と言うが、ちっとも「体(たい)」を表わさないものだってある。細長い棒状でも「輪形 (りんけい)」と言う。体長 0.5mmほどの、ごく小さな「ワムシ(rotifers)」のことを、輪形動物とも呼ぶそうだ。その「rotifer」の語源はラテン語「Rotif…

毒グモのしぶとさ:遺伝子を変異させて世界中に広がる! (RTE-News, May 27, 2021)

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」によれば、天国にもクモがいた。ある日、御釈迦様は一匹のクモを見つけると、キラキラと輝く そのクモの糸を、地獄の罪人の頭の上に、救いの道として静かに、たぐり降ろされた.......。 ところが、アフリカ大陸の西岸沖に浮かぶ「Ca…

観葉植物にミュージックを聴かせる!:ほんとうに効果があるの? (RTE-News, May 24, 2021)

植物に音楽を聴かせると、プラスの効果があるとの説もある。昨年、スウェーデンの「Spotify (スポティファイ)」が配信した「Music for Plants(植物のためのミュージック)」の再生回数が1,400%も伸びた。 いったい、本当に効果があるのだろうか。 園芸家の M…

オークニー諸島の刑事「ワン君」:探すのは 殺し屋「オコジョ」! (BBC-News, May 19, 2021)

オコジョ (stoats)は、漢字で「鼠」と「由」を並べて「鼬」と書く。しかし、「stoat」は、鼠(ネズミ)とは何の縁も由縁(ゆかり)もない、イタチの仲間だ。学名は「Mustela erminea」。古仏語「hermie」由来の「ermine」とも呼ばれる。その語源はラテン語の「Arme…

働きもので人類に貢献するミツバチ:その働きに報いるために! (RTE-News, May 19, 2021)

『みつばちマーヤ(Maya)がこの世に生まれたのは、その国で反乱が勃発し、女王がこの反乱を制圧できなくなった日のことだった。』 ドイツの作家「 Wadermar Bonsels (ワルデマル・ボンゼルス[1881-1952])」が、1912年に出版した「Die Biene Maja und ihre Aben…

自然環境の保護・復元に力を入れ:「ネット・ゼロ」の国を目指すUK (BBC-News, May 18, 2021)

「ロビン・フッド」の舞台となった「シャーウッドの森」(約423ha)は、現在「Royal forest(王室の森)」であり、「National Native Reserve (国立自然保護区)」。 しかし、かって、その森の広さは、現在の約18倍と広大で、Nottinghamshire (ノッティンガムシャー…