ヒロシのWorld NEWS

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文化・文学

文章を綴る、練る、寝かせるには「紙とペン」が一番:手書きの魔力! (RTE-News, Nov 8, 2023)

作家 (writers)によっては、小説やエッセイを書くに当たって、下書きなしで、すぐにワープを使って原稿の作成作業に入る人もいると聞くが、私の場合は、考えをまとめて文を綴る際には、「紙とペン」が欠かせない。 文章の下書きは、キャンバスに描く絵のデッ…

濃厚なエスプレッソの淹れ方:火山噴火の雷光メカニズムがヒントに! (RTE-News, Dec 11, 2023)

エスプレッソ用のコーヒー豆をグラインダーで挽くとき、ひたすら細かく挽いてフィルターで抽出していませんか。コーヒー豆を細かくすると、粒子と粒子の間の摩擦で静電気が発生し、これが原因で、細かい粒子が互いに結び付いたり、グラインダーにくっつくも…

先進国でも貧困に苦しむ子ども:7人に 1人は まともな食事ができない (RTE-News, Dec 6, 2023)

「貧」は「貝 (お金)」と「分 (分散させる)」の 2つの漢字で成り立つ。つまり、「貧しい」とは、「お金を使いすぎた (散財した) こと」を意味する。 しかし、古代中国人の、この考え方はどうもしっくりこない。現在、貧しさに苦しむ人の多くは、大金に縁もゆか…

大雨でジャガイモ畑は水浸し:収穫量 激減のIreland! (RTE-News, Nov 10, 2023)

秋が深まり、日の落ちるのが早くなると、作物は収穫の時期を迎える。しかし豆、小麦、稲を刈り取るコンバインを動かすには、お天気の良い日に限る。 さて、今年の Irelandの夏は異常だった。夏の間、来る日も来る日も雨が降ってジャガイモ畑は水浸し (watere…

干ばつにも大雨にも強く、手間いらずの野菜:プロのおすすめは? (RTE-News, Oct 24, 2023)

リンドウ、秋明菊、ホトトギス (trycyrtis hirta )、ハマギクの花々が庭を彩(いろど)りはじめると、秋は終盤を迎える。 「園芸家12カ月」のカレル・チャペックではないが、この時期、ガーディナーの頭は、もう春の種まき・植え付けでいっぱいになっている。 さ…

プラスチックがなくては、医療もクルマも大打撃!:それはなぜ? (RTE-News, Oct 13, 2023)

1.Plastics(プラスチック)とは プラスチック (plastic)が英語の文献にはじめて現われたのは1632年。この語はギリシャ語「plastikos」に由来し、当初はギリシャ語の原義の「可塑性」すなわち「やわらかくて色々な形にできる性状の」という意味の形容詞とし…

健康に欠かせないフルーツ・野菜:Irelandだって生産が危ない! (RTE-News, Oct 11, 2023)

オレンジにリンゴ、ニンジン、トマト、ネギ、レタス、キャベツ、ホウレンソウ。どれもこれも健康を維持する上で欠かせないフルーツ・野菜だ。しかし、Irelandでは、その生産と消費のあり方が問われている。 これらの食品は、どの国でも、あり余るほど多く生産さ…

誘い・頼みを断りきれず:二つ返事で「いいよ!」と言っていると ― (RTE-News, Sep 15, 2023)

信号機のない交差点や踏切をクルマで渡るとき、だれでも、一旦停まって、少なくとも1、2度は左右を確認しているはずだ。また、それがドライバーの義務でもある。 それなのに、友達の誘い・頼みには、よく考えもせずに、二つ返事で引き受けてしまう。後(あと)にな…

Halloween (ハローウィン):ケルトの亡霊が徘徊する夜! (RTE-News, Oct 23, 2023)

1.「Halloween」とは ケルトの伝説・伝統が、これほど宗教 (キリスト教会)の権威拡大、商人の販売セール、それに単なる「飲み会」に利用されたものはない。それが「Halloween (ハローウィン)」だ。 この「Halloween」は「All Hallow Even」すなわち「All Ha…

英国人の10人に一人が半年に一度だけ洗濯するもの:それは何? (RTE-News, Sep 13, 2023)

紳士の国 UKも、清潔感に関しては怪しいものだ。「一年にどれくらいバスタオルを洗っているか」について尋ねた最近の調査によると、イギリス人の10人に一人が「半年に一度」と回答したという。戸数にして数百万の家庭で、めったにバスタオルを洗濯していない…

紳士・淑女のテーブルマナーは:どうなってしまったのか? (RTE-News, Aug 15, 2023)

テーブルマナーは、伝統的な食事作法。他の人と一緒に食事する場合には、これを無視した、周囲の人のひんしゅくを買うような我がままな食べ方は許されない。もちろん、国、宗教、文化・歴史の違いによって、食事作法は異なる。しかし、「In Rome, do as the Ro…

有罪か、無罪か?:証拠不十分。よって、本件の起訴状は却下! (RTE-News, Sep 5, 2023)

New Zealandの「North Island (北島)」から北に約48kmの海上に、先住民のマオリ語で「Whakaari (ファカアリ)」、英語名「White Island」と呼ばれる火山島がある。1975年頃から噴煙を上げ続け、これまで何度も火山爆発 (volcanic eruption)を起こしてきた島だ…

アイルランドの英語に:なぜ、「お国なまり」が盛りだくさん? (RTE-News, Aug 4, 2023)

標準語と方言は、Germany, France, Spain, Canada, US, UKはもちろんのこと、ほとんど どこの国にもある。住んでいる地域の歴史、伝統、文化の違いによって話し言葉の抑揚、アクセント、あいさつなどに、地域特有の「訛(なま)り」が定着したためだ。 その昔…

魔の山マッターホルンが奪った登山家:37年ぶりに姿を現わす! (RTE-News, Jul 28, 2023)

スイスを象徴するMatterhorn (マッターホルン)は、気高く、美しい山だ。しかし、これまで多くの登山家の命を奪った恐ろしい「魔の山」でもある。 さて、1986年 9月のことだ。一人のドイツの登山家がマッターホルン近くの「Theodul Gracier (テオドゥル氷河)…

一人でいるのがこわい?:それとも一人旅、ソロ活動が好き?(RTE-News, Jul 7, 2023)

自由気ままな一人旅。旅の目的によって一概に言えないが、一人旅には嫌なこともあれば嬉しいこともある。 生い立ちや経験は、人それぞれ。だから、趣味・興味、好みの食べ物まで、人によって、みな違うものだ。同じ本を読んでも、同じ映画を観ても、同じ音楽…

あなたのベストフレンドは:職場の仲間?、それとも同級生? (RTE-News, Jul 20, 2023)

職場といえども、そこで働く人間の皆がみな、友好的とは限らない。そんな中で、気の合った同僚 (colleagues)は大切だ。いざというときには、支えとなってくれるし、相談にも乗ってくれる職場の友人は、頼もしく、心強いものだ。 気の合った仕事仲間がいれば…

時差ボケなんか怖くない:気楽な海外旅行を100倍楽しむために!(RTE-News, July 9, 2023)

夏のバカンスや仕事で北米あるいはヨーロッパの空港に到着すると、日本との時差は約12時間。これで、体内時計 (body clock)がすっかり狂ってしまう。いつもの昼と夜が逆転しているので、からだも心もストレスでいっぱいになる。そして眠い。ところが、ねむけ…

神秘の力がやどるチョコレート:苦味、甘み、歴史もデリケート! (RTE-News, June 29, 2023)

チョコレートは、メキシコのアステカ王国を滅ぼしたスペインが、16世紀末期にヨーロッパに持ち込んだ「神秘の苦い飲み物( bitter drinks)」だった。それに砂糖を入れて固めたお菓子に仕立てたのは、抜け目のないヨーロッパの商人だった。 その後、チョコの製…

ショッキングな真実:ホテルの部屋の気づかない汚れ・ばい菌! (RTE-News, June 29, 2023)

ホテルは本当に清潔か。格安料金のビジネス・ホテルならまだしも、5つ星の高級ホテルだったら、汚れ・ばい菌とも無縁で、清潔でないはずがない。誰しも、そんなふうに考えがちだ。 ところが、Leisester大学の Dr Primmrose Freestoneによると、実は、そうでもな…

朝の一杯のコーヒーで:シャキッとするのはカフェインのせい? (RTE-News, June 29, 2023)

野菜たっぷりの朝食を済ませたら、ケトルのお湯を沸かし、ミルでコーヒー豆を挽(ひ)く。次に、食器棚から取り出した「my favourite cup of joe (お気に入りのコーヒーカップ)」に、ペーパーフィルターで抽出したコーヒーを注ぐ。さあ、あとは至福の時間だ。…

絶滅寸前の恐竜:処女受胎で生き延び、子孫を残した? (BBC-News, Jun 7, 2023)

レオナルド・ダ・ヴィンチは「処女受胎 (The Annunciation)」のシーンを絵に描いた。神の命を受けた大天使ガブリエル (Achangel Gabriel)が、聖母マリアのもとに赴(おもむ)いて、マリア(16歳)が神の子 (The Son of God)イエス (Jesus)を懐妊したと告げる場面だ…

沼地・湿地帯:そこは、温室効果ガスを排出するだけの不毛の地か? (RTE-News, Jun 23, 2023)

湿地帯では、植物が死んでもその有機質は完全に腐敗しない。それが何世代にもわたって積もり積もると、「peat (ピート)」と呼ばれる泥炭層を形成する。もちろん、そこは多くの鳥類にとって大事なエサ場・繁殖地であり、「地球の生物多様性」の維持に欠かせない…

ロスト・バゲージ:空港で預けた旅行カバンが行方不明になった! (RTE-News, Jun 15, 2023)

飛行機が目的地の空港にようやく着いた。さて、到着便の「baggage carousel (荷物引取りターンテーブル、カロセル」)で、出発時に預けた旅行カバン (baggage or luggage)を待っている。ところが、いくら待っても、自分のカバンが出てこない。 そんなときは、…

野草、雑草、薬草にハーブ:さて、その違いはどこに! (RTE-News, May 26, 2023)

地球上のあらゆる生物は、この世で必要とされるものばかり。創造主によって生きる価値があると認められたからこそ、そこに存在するのでって、万が一、そのどれかが地球上から永遠に失われたなら、それまでの生態の一部として機能していた自然の歯車の一つが…

エヴェレスト「死のゾーン」で登山者の命を救う:仏教徒のシェルパ (RTE-News, Jun 2, 2023)

なぜ、こうも人間は Everestに魅了されるのか。今年に入って、世界中から登山者が、この世界最高峰 (標高8,849m)に押しかけ、頂上付近は押すな押すなの行列ができるほどだ。(3月- 5月だけで、チベット政府が発行した登山許可証は478枚。) 大金を支払って、…

「日曜のおびえ」:サザエさん症候群には扁桃体ハッキング! (RTE-News, Apr 3, 2023)

楽しかった日曜日。やがて、太陽が西に沈んで、辺りが暗くなり始めると、どうにも憂鬱で、気分が晴れなくなる。またまた、明日の月曜から嫌な仕事が始まると思うと、心がふさぐ。この心理状態が「Sunday scaries(日曜の怯え、または、サザエさん症候群)」。 …

根も葉もない「植物の育て方」:これに騙されないために! (RTE-News, May 9, 2023)

かって、どんな町や村にも、「もの知り」と呼ばれる人が、ひとり、二人はいたものだ。その中には、みんなから尊敬されるような立派な人格の持ち主もいることはいたが、その知識をやたらとひけらかし、己の意にそぐわない人、貧乏で学校にも碌(ろく)に通えな…

約束の時間が迫っても:あなたは「どうにか なるさ」タイプ? (RTE-News, May 9, 2023)

カナディアン・ロッキーの頂きに立って、眼下に広がる壮大な景色を眺めていると、「そんなにあくせくせずとも、時間はたっぷりある」との気持ちが胸にこみ上げてくる。 しかし、いざ、都会に戻ると、そうも言ってはおれない。第一、バス・電車、飛行機だって、…

「繕(つくろ)い」:これが今、最新のアップサイクル (upcycle)だ! (RTE-News, Apr 19, 2023)

裾(すそ)がちょっと ほつれたジーンズ、わざとツギハギを当てたジーンズ、膝小僧が見えるほど破けたジーンズの値段が、無傷の新品よりも高いという不思議な時代だ。 ところで、「繕(つくろ)う (to mend)」とは、衣類の破れやほつれを、糸と針で補修することだ…

海岸侵食:家・土地、思い出の全てが瓦礫と化して海に沈むとき!RTE-News, Mar 20, 2023 M846m

はるか昔のこと、遠いギリシャの地に、こんな話があったという。 難破して海岸に打ち上げられた男が、やがて、意識を取り戻すと、海を罵(ののし)った。 『なんて、むごいことをする海だ。穏やかな海原(うなばら)に人を誘い、船を漕ぎ出させておいて、怒涛(ど…