ヒロシのWorld NEWS

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健康・医療

隠れパンデミック「薬物耐性感染症」:年間120万人が死亡! (BBC-Health, Jan 20, 2022)

薬を飲むと、たいていの病気は治る。しかし、薬が効かず、薬を飲み続けても治らない病気が増えた。それが薬物耐性感染症 (drug-resistant infections)だ。 とくに「antimicrobial resistant (抗生物質耐性AMR)」は、医療関係者の間で隠れパンデミック (hidde…

今年の冬は強烈なウイルスがウヨウヨ:カゼとコロナにご用心! (RTE-News, Nov 5, 2021)

カゼ (common cold)を正式には「カゼ症候群 (common cold syndrome)」と呼ぶ。その昔、カゼは、風の邪気によって起こると考えられた。そこで、カゼを風と区別し、「風邪」と書く。 もちろん、今では、風の邪気を信じる人は誰もいない。 1.油断大敵、風邪引…

乳ガンに「嫌われる人」と「好かれる人」:リスクを避けるために! (RTE-News, Nov 4, 2021)

ガン (cancers)は恐ろしい病魔だ。ゆだんしていると、このとんでもない悪魔に取り憑(つ)かれてしまう。残念ながら、ガンの発症メカニズムは十分に解明されていない。しかし、この悪魔をできるだけ遠ざける方法が少しずつ分かってきた。 とくに、乳ガン (breas…

薬物関連の死亡が人口10万人当たり7人:これはリスクが小さい? (BBC-News, Sep 30, 2021)

コロナ・ワクチンの副作用や後遺症、あるいは死亡事故についての情報は少ない。 しかし、USの「The Vaccine Adverse Event Reporting System (ワクチン有害事象報告システム VAERS)」によると、2020年 2月14日から2021年 9月27日までの期間、USでは約 3億 4千…

凶暴なデルタ変異株:重症化し、入院治療するリスクが 2倍に増! (BBC-Health, August 29, 2021)

UKの南部 Kent (ケント州)で初めて見つかったCovid-19の変異ウイルス「アルファ株」が、インドで初めて確認されたデルタ株に徐々に駆逐、置き換えられ、そのデルタ株がUK全土で猛威をふるい始めた。 2021年 8月28日 (土)の新規感染者数は 32,406人。PCR検査…

ワクチン接種の副反応 (合併症) リスク:血栓症、内出血、脳卒中 (BBC-Health, August 27, 2021)

コロナCovid-19に感染すると、肺炎や呼吸器系疾患で苦しむ。しかし、それだけでは済まない。ときに、「血小板減少症 (thrombocytopenia)」、「血栓症 (blood clots)」、「脳卒中(strokes)」などの合併症 (complications)を引き起こしかねない。 もちろん、ワクチ…

40代が危ない!:イギリスの40代の1/3が慢性疾患を抱えるって? (BBC-Health, July 28, 2021)

UKでは「The 1970 British Cohort Study (コホート研究)」に基づいて、England, Scotoland, Walesで生まれた人約17,000人を対象にした定期的な健康調査が実施されている。 「The University College London」の Dr Dawid Gondekらの研究チームは、その研究対…

子どもがコロナに感染して死亡するリスク:100万人に2人 (BBC-News, July 10, 2021)

イギリスUKでは Covid-19ワクチン摂取が進んでいるとは言え、このところ、インドで最初に見つかった「デルタ変異株 (Delta variant)」(インド型コロナウイルス)が猛威を振るい、一日数万人規模の感染者が続出している。 UKで感染が急速に拡大してから 2021年…

かぜの症状かな?:実は、デルタ型 (インド変異株 )コロナ感染 (BBC-Health, June 14, 2021)

『風邪 (かぜ)を引いたかな?』。こんな症状がある。 ・headache:頭痛 ・sore throat:のどの痛み ・runny nose:鼻水 それに、『なんだか、少し気分が悪い (some funny ‘off’ feeling)』と思っていたら、実は、インドではじめて確認された「Delta variant …

激しい運動:筋肉が動かない「運動ニューロン病」の引き金に! (BBC-Science, June 6, 2021)

鍛えに鍛えたプロのアスリートと呼ばれる人でも、ある日、突然、体の筋肉が思うように動かなくなる病気。それが「motor neurone disease (運動ニューロン病MND)」だ。発症率は300人に1人。したがって、日本 (人口約1億2千万人)の患者数は推定40万人となる。 …

密かに進行する「卵巣ガン」:腫瘍マーカーCA125で発見できる? (BBC-Health, May 12, 2021)

ほとんど症状が現われない。腹部に違和感があっても、専門医でさえ、他の病気と区別がつかず、つかみどころのない (elusive)、しかも命取り (deadly)のガン。それが「ovarian cancer (卵巣ガン」だ。 このガンに罹患すると、診断から10年以内に、3人に 2人が…

Magic mushroomの幻覚成分「サイロシビン」:うつ病に効いた ! (BBC-News, Apr 15, 2021)

1.幻覚剤サイロシビンの臨床試験 「psilocybin (サイロシビン)」はマジック・マッシュルームから抽出される幻覚成分。これが「depression (うつ病)」の特効薬となる可能性がある。 Oxford大学の Guy Goodwin教授らの研究グループは、被験者59人と小規模なが…

蝶に戯れ、蝶に遊ぶ:これほど、心の晴れるものはない! (BBC-News, Apr 13, 2021)

UKの「Butterfly Conservation (蝶類保存協会)」が取り組むプロジェクトはユニークだ。蝶の保護活動を進める中で、これを人々のメンタルヘルスの改善に役立てようとしている。 さて、昨年、「lockdown (外出禁止措置)」を受けて、多くの人が、家の中に閉じこ…

口を閉ざして秘密にしている後遺症:コロナが脳神経を破壊する! (BBC-health, Apr 6, 2021)

コロナCovid-19感染は、病院で回復したと告げられても安心できない。 Oxford大学の Masud Husain教授らの研究チームが、この 6ヶ月間で Covid-9に感染した患者約 50万人の電子カルテを分析した結果、感染治療後の患者の約 1/3に精神・神経疾患を発症している…

Irelandの女神「ボーアン」のウイスキー:世界ナンバー1に輝く! (RTE-News, March 26, 2021)

澄み切った琥珀色の液体「whiskey」。これを一口飲むだけで、身体中に力が湧き出る。このため、古くは「気つけ薬 (restrative mediciens)」として用いられた。 「wine (ワイン)が「Bood of Christ (キリストの血)」なら、「whisky」は「aqua vitae (命の水)」…

よく眠れない人:CATS(じゃま猫) と DOGS(賢い犬)でぐっすり! (RTE-News, March 22, 2021)

毎日の健康を保つために欠かせない 4本の柱とは ・Sleep;睡眠 ・Nutrition:栄養 ・Exercise:運動 ・Stress management:ストレス・マネージメント ところが、夜、ベッドに入っても、ぐっすり眠れない日が続くと ・Low energy:元気がでない ・Hormonal imb…

コロナ感染で最悪の後遺症:50歳以下の若い女性に現われる! (BBC-News, Mar 25, 2021)

この世では、道理が通じない、理不尽で、ムチャクチャなことが、当然のようにして起こることがある。比較的若い女性 (50歳以下)が新型コロナに感染すると、ひどい後遺症に悩まされるという事実も、その一つだ。 Glasgow大学の Dr Janet Scottらの研究グルー…

コロナのワクチン接種:麻疹(はしか)の予防接種と、何が違う?(RTE-News, March 9, 2020)

人類の祖先は、数百万年にわたる「the law of natural selection (自然淘汰の原則)」を経て、「immune system (免疫システム)」を獲得した。一度ウイルス・病原体に感染すると、体に抗体が生じ、さらに「memory B (メモリーB細胞)」、「T-cells (T細胞)」が働い…

アマゾンのシャーマンの薬草汁:うつ病の神経回路をリセット! (BBC-News, March 15, 2021)

今から数千年前にさかのぼる、はるか昔から、南米、それも、とくにアマゾンのシャーマンは、「rituals (儀式)」の際に「ayahuasca (アヤワスカ)」と呼ばれる薬草汁を飲んだ。これには「DMT(ジメチルトリプタミン)」成分が含まれていて、一種の「hallucinogen…

「アストラゼネカ」接種で血栓:欧州各国でワクチン接種中断が相つぐ (RTE-News, March 11, 2021)

子どもの頃から一度は乗ってみたかったジェット旅客機。念願かなって、初めて乗った機種は、「DC-9」だった。その日の天気は快晴。飛行機が滑走を始めると、機内には、「コンドルは飛んでいく」の曲が流れた。札幌から釧路までの約50分間の空の旅だった。眼…

これが未来の物質:自己修復、ミクロ、カメレオンの機能あり! (BBC-Science, Feb 18, 2021)

築50年を過ぎた老朽橋梁が問題になり、政府は莫大な税金を注ぎ込んで、急きょ、全国の橋の補修工事に乗り出した。これで儲かったのは土木・建設業だ。 関係者は力説する。橋げたのヒビ割れや鉄骨のサビは、橋の落下・崩壊事故に繋がりかねないと。 しかし、そ…

蝙蝠ウイルス遺伝子の「そっくり度」:タイ91.5%、中国93.6% (BBC-News, Feb 9, 2021)

わずか1年ほどの間に、人類232万人の命を奪ったコロナウイルス「SARS-Cov-2」。その発生源はどこか。多くの研究者がこのナゾの解明に必死に取り組んでいる。 そもそも、ウイルスは、動物体内の細胞に侵入しないと生きてゆけない生命体だ。だから、変異を繰り…

人助けも泥まみれ、命がけ:踏んだり蹴ったり、罵(ののし)られ! (BBC-News, Jan 21, 2021)

一刻を争うことがある。事故や火災の発生、あるいは急病人の命を救うため、常時 24時間態勢で出動準備をし、何がなんでも急いで現場に駆けつける必要がある。それが「ambulance crew (救急隊員)」の任務だ。 ところが、その救急隊員が現場に到着すると、感謝…

UKの変異ウイルス:感染率1.7倍、死亡率1.3倍に凶悪化! (BBC-News, January 22, 2021)

イギリスUKで Covid-19の変異ウイルスが初めて確認されたのは、London南部の「Kent (ケント州)」だった。 昨年の 9月のことだ。その後、この変異ウイルス (UK variant)は、あっというまにUK全土に広がり、さらに世界 50ヶを超える国々へと、その侵出域を拡大…

リンゴ酢ACV:飲んでは痩せ、つけてニキビが治る万能薬! (RTE-News, January 8, 2021)

いくら強引、無鉄砲で、マスクの着用を拒み、「負け」と「勝ち」を取り違え、議事堂の襲撃を煽動する (instigate)ようなT氏と言えども、さすがに「リンゴが体に悪い」と、突っ張りはしないだろう。昔から、赤く熟したリンゴは体に良いと決まっているのだ。 さ…

山火事のモクモク煙が危ない:感染症の病原菌・真菌でいっぱい! (BBC-Science, Dec 18, 2020)

風の強い日に山火事 (wildfires)が発生すると、次々に周り木々や草地に延焼し、火が住宅地に迫ることもあるため、極めて危険だ。ときに激しい噴煙 (smoky plumes)が上がり、煙は数百メートルの上空に達することもあるという。 これまで、山火事の健康被害と…

イギリスで蔓延するコロナ変異ウイルス:どれほど凄いものか! (BBC-Health, Jan 2, 2021)

UKで新たに発生した「variant virus(変異ウイルス)」。「Public Health England (イングランド公衆衛生局)」による識別名は「Variant of Concern 202012/01」あるいはこれを略して「VOC」。これまで以上に獰猛(どうもう)なウイルスだ。 ウイルスの感染力の強…

コロナ予防・治療の「ニセ薬」:インチキ、したたかインド商法! (BBC-News, Dec 19, 2020)

UKでは 1日当たり約55,000人が新型コロナCovid-19に感染し、454人が死亡、累計の死亡者数は75,024人に達した (2021年1月3日現在)。ワクチン接種が始まったとは言え、Covid-19ウイルスが、猛威を振るっていることに変わりはない。世界中の誰もが、この疫病神…

コロナ感染の重症化・死亡リスク:「貧困」と高い相関性があった! (BBC-News, Dec 15, 2020)

興味や人生の充実感・幸福感は、人によって違う。観光客も訪問客もほとんど来ない北国の孤島で、わずかばかりの田畑の耕作を糧(かて)にしながら、毎日の暮らしに充足と幸福を見出す人もいるだろう。 しかし、そんな生活であっても、ときには病気に罹(かか)る…

医薬品の緊急搬送:孤島にドローン(無人飛行機)を飛ばせ! (BBC-News, Dec 11, 2020, M511

それほど昔のことではない。孤島や奥深い集落では、マムシに咬まれた人や破傷風の患者が発生しても、すぐに血清治療ができずに、命を落とした人が少なくなかった。 患者を救う方法はただ一つ。飛行機に血清を積んで飛び立ち、上空から血清の入った荷をパラシ…