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試験管ベビーはすぐそこに:未成熟卵の培養に成功! (BBC-Health, February 9, 2018)

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 ガン治療の「chemotherapy (化学療法)」「radiotherapy (放射線治療)」は、女性にとって「sterile (不妊)」のリスクを伴う。将来、赤ちゃんが欲しい成人女性の患者は、治療前に「matured eggs (成熟卵)」や「embryos (胎芽)」を冷凍保存することもできる。
 しかし、患者が幼い少女の場合は、それができない。現在、「ovarian tissue (卵巣細胞)」を冷凍保存する方法も提案されてはいるが、その組織自体にガン細胞が混入している可能性もあるため、リスクが高くなる。

"Women are born with immature eggs in their ovaries that can develop fully only after puberty.
"It is very inefficient with only 10% of eggs competing their journey to maturity."

[ 女性は生まれながらにして卵巣に未成熟卵を持っている。思春期を過ぎた頃にそれが成熟卵に成熟する。]
[ (しかし、女性の体内で)未成熟卵から成熟卵にたどり着けるのはたったの10%で、極めて非効率的だ。]

 ところが Edinburgh大学の Evelyn Telfer教授ら研究グループは、実験室の人工培養液の中で未成熟卵を成熟卵に成熟させることに成功した。
 未成熟卵の培養には、酸素量、ホルモン、成長促進タンパク、培養媒体などの「培養条件 (culture conditions)」を慎重にコントロールする必要があったという。
 
 さらに人工培養で重要なポイントは「polar body (極細胞)」の問題をクリアすることにあった。
 未成熟卵は成熟するにつれ、「fertilisation (受精)」に向けて「genetic material (遺伝物質)」を半分にする必要がある。そのとき余分なDNAはミクロな「polar body (極細胞)」に捨てられる。しかし、人工培養では、その細胞が極端に大きくなってしまうのだ。
 この難題は、マウスで成功した実験技術を応用し、何とか切り抜けることができた。

 しかし、Cambridge大学「Gurdon Institute (ゴードン研究所)」の Azim Surani教授によると、人口培養の成熟卵が母体の成熟卵と同じであることを確認するためには、「分子的特性ならびに染色体の分析 (molecular characterisation and chromosomal analysis)」を行なう必要があるとする。

 ともあれ、文字通りの試験管ベビーは、あと一歩のところに迫った。研究者らは、この培養技術をさらに磨き上げ、臨床に応用したい考えだ。
 なお、一連の研究結果の詳細は、医学雑誌「Molecular Human Reproduction」に発表された。
       (写真は添付のBBC Newsから引用)

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太陽フレアのメカニズムがわかった!:磁気嵐の予測が可能に (BBC-Science & Environment, February 8, 2018)

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 ふつうの日常生活では、物理を知らなくとも大して支障がない。しかし、「なぜ」のふしぎに胸をときめかすことも少なくなるのは必定。いろんな「ときめき」がある方が人生は楽しいはずだ。
 
 太古の昔から、どの古代文明にあっても、人は太陽を崇め、そしてまた太陽の恵みをふんだんに受けてきた。核融合反応で膨大なエネルギーを生みだし、万物をはぐくむ母なる太陽は、ほとんど神に近い絶対的なものだった。
 しかし、その太陽も、ときに癇癪(かんしゃく)を起こして暴れる。「太陽フレア (solar flares)」と呼ばれる爆発を起こすのだ。

 太陽の表面を覆っている高温ガス層のコロナで、この爆発が起こると、プラズマ (高エネルギー荷電粒子)が噴出し、磁気嵐 (geomagnetic storms) となって地球を襲う。その都度、人工衛星や送電網 (power grids) などは大変な被害を受けている。

 しかし、この爆発はとてつもなく大きな太陽の物理現象だ。なぜ、フレアが発生するのか説明できなかったという。
 このなぞ解きに挑戦したのはパリの「École polytechnique」「The CNRS (フランス国立科学研究所) 」の Dr Tahar Armariらの研究チーム。

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 Dr Amariらが注目したのは、太陽表面の強力な2種類の磁場。「magnetic rope (磁気ロープ)」と「magnetic cage (磁気ケージ)」が作りだす複雑な磁場空間だ。この磁気エネルギーが熱エネルギーに変換されるため、コロナの温度は太陽表面 (約6,000度) より高く、約10,000度。

 磁気ロープは磁気ケージの中に閉じ込められて存在するが、そのロープの束が極端に捻れているため、磁場そのものが不安定で、磁気ケージが弱まると、その磁場を打ち破ってしまう。すると閉じ込められたプラズマが一挙に噴出する。これが「太陽フレア」の発生メカニズムだ。

 Dr Amariらは、コロナの磁場構造 (magnetic structures) モデルを構築し、NASAの「Solar Dynamics Observatory spacecraft (太陽観測衛星)」から送られたデータに基づいて、スーパーコンピュータでシミュレーション計算を行なった。
 すると、磁気ケージが弱くなると、2014年に観測されたような太陽フレアも発生することが証明されたという。

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 今後は、太陽表面の磁場構造を注意深く観察し、磁気ロープと磁気ケージに変化が現われるときが、磁気嵐の前兆と捉えることができそうだ。
 ただし、現在のところ、予測スピードを早めようとすると、精度は落ちるという。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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DNA解析で約800万年前にタイムスリップ:ミカンのルーツ探し! (BBC-Science & Environment, February 8, 2018)

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 「わらしべ長者」はよく知られた昔ばなし。
 それまで運がなかった男が、観音様におすがりしたお陰で、次々と幸運に恵まれる話だ。地面に転んだひょうしに、何気なく掴んだ1本のわらしべが、3つのミカンのご褒美となり、それが 3反の白布に、名馬にと、手にする富が次第に大きくなってゆく。

 その原本は、平安時代末期に書かれた「今昔物語第16巻28話」にある。この「わらしべ長者」を始めて読んだときに驚いたのは、今から千年も昔、すでに、少なくとも京の都人(みやこびと)はミカンを食べていたことだった。

 ミカンは、レモン、オレンジ、ダイダイ、ライムなどの仲間。どれもビタミン Cがたっぷりの、これらの「柑橘類 (citrus fruits)」は、世界で最も広く栽培されている果物の1つに数え上げられる。しかし、そのルーツはこれまで謎とされて来た。

 「The US Department of Energy Joint Genome Institute (米国エネルギー省共同ゲノム研究所)」のMr Guohong A. Wuらの研究チームは、世界中から採取した50種以上の柑橘類のゲノムを解析して、その「genetic maps (遺伝子地図)」を作成した。

 その結果、柑橘類の先祖は、今からおよそ800万年前にヒマラヤ山脈南東部の山麓の丘 (foothills) で出現し、その後、数百万年を掛けて進化した後、人間の手で品種改良されれ来たことが分かったという。

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 現在、世界中で目にする柑橘類は、インドアッサム州東域、ミャンマー北部、中国雲南省西域などに生息した「在来種 (natural species)」をもとに品種改良されたものだった。

 この研究で得られた「genetic maps (遺伝子地図)」は、病・害虫や気候変動に強い品種の柑橘類あるいは消費者の好みにあった品種の改良に役立つものと期待されている。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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血も涙もない極悪非道:それが「ヘッジホッグ」だって? (BBC-Science & Environment, February 7, 2018)

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 化け物ではない。顔は人間、体も人間ながら、冷酷無情、極悪非道の限りを尽くす人間は数知れない。さしずめ、その筆頭に挙げられるのは古代ローマのネロ、ドイツのヒットラー。それにイングランドの「リチャード3世 (Richard Ⅲ)」か。

 Shakespeare (シェークスピア [1564-1616])は、その戯曲「Richard Ⅲ」の中で、醜悪にして薄汚ない心で権力の頂点に立った男を「hedge-hog (ハリネズミ)」と呼んだ。
 おそらく、Shakespeareが住み暮らした時代の Londonには、至る所の「生け垣(hedge)」を小さな小さな「ブタ (hog)」が這いずり回っていたと思われる。

 それから時代は変わりに変わり、「hedgehogs (ハリネズミ)」の個体数も減り続けた。1950年代には 300万匹を数えた「hedgehogs」が、現在、イギリス全土の総個体数は推定約 100万匹。とくに、この20年足らずの間に約 50%も数を減らした。

 Hedgehogは、モクラ (moles) の仲間で、「insectivore (食虫動物)」。襲われると丸くなって全身の針を突き当てる。人間に追いかけられても、することはただそれだけで、実際のハリネズミ君は Shakespeareに非難されるほど悪い性格でも、悪いこともしない。第一、食べるものと言えば、昆虫、ミミズ、キノコにベリー類だ。古代エジプト人はこれを食糧にしたが、ヨーロッパ人は、古くから、コーモリと同類の悪魔の手先と考え、忌み嫌った。
 
 Hedgehogの天敵は「badgers (アナグマ)」。しかし、その数を減らした最大の原因は人間にある。農家は、戦後、近代化と称して集約農業 (intensive farming) を推し進めた。殺虫剤(pesticide)を大量に使用したため、エサとなる昆虫が消え、イギリス伝統の生け垣 (hedgerows)や雑木林 (copses)、耕作地のグリーンベルト (field margins) が消えて営巣地 (nesting sites) を失った。
 さらに車が増えたせいで、道路を渡る hedgehogsが次々に犠牲になった。

 一言で言えば、現代社会の「余裕の無さ」が、hedgehogsを追い詰めてしまったのだ。
 イギリス政府は、EU離脱を機会に農業政策を見直し、これまで農家の支援に回してきた補助金を野生生物の保護活動に当てる意向とか。

 農業と環境保護のバランスを今後どのように保つべきか。大変な「知恵」が必要だ。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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ガン幹細胞に兵糧攻め:ガンが欲しくてたまらない栄養原を絶て! (BBC-Health, February 7, 2018)

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 ガン (cancers) が欲しくてたまらないものがある。それがないと生きてゆけないほど「薬物中毒 (chemical addiction)」に陥っている。
 その1つがまた見つかった。その名は「asparagine (アスパラギン)」。アミノ酸(amino acid)の1種で、タンパク質の構成要素でもあり、アスパラガス (asparagus)、鶏肉 (poultry)、海産物 (seafood)などに含まれている。

 Cambridge大学のガン研究機関「The Cancer Research UK Cambridge Institute」のGreg Hannon 教授らの研究グループは、侵攻型乳ガンのマウスに、アスパラギンの少ないエサあるいはアスパラギンを阻害する薬剤を与え続けたところ、乳ガンの幹細胞が分裂して増殖できなくなり、もがき苦しむ (struggle) ことを発見した。
 ただし、研究は動物実験に留まり、今後さらに臨床実験で確認する必要があるという。
 
 マウスを使った動物実験では、昨年の4月にも、Glasgow大学の研究チームが、アミノ酸「serine(セリン)」、「glycine (グリシン)」を絶つと、「lymphoma (リンパ腫)」、「intestinal cancers (結腸直腸ガン)」の進行が止まることを発見している。

"An initial tumour is rarely deadly. It is when the cancer spreads throughout the body - or metastasises - that it can become fatal."

[ 初期ガンが命取りになることはめったにない。しかし、そのガンが転移し、体中に広がってしまうと、致命的になる。]

 ところが、ガン幹細胞が分裂し、増殖するためには「asparagine (アスパラギン)」などの特殊なアミノ酸がなくてはならないと考えられている。

 注意すべきことは、アスパラガスが、乳ガン腫瘍細胞も大好きな、あるいはこれなしでは仲間を増やすことなどできない「dietary nutrient (栄養源)」であるからと言って、アスパラギンを含有するアスパラガス、魚介類、鶏肉、豆類などの全てが人体に危険と決めつけるのは、時期尚早。
 ガンの発症・増殖メカニズムには、まだまだ知らないことがたくさんあるからだ。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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「お楽しみ」をあげるわ!:不謹慎極まるフレーズと、広告禁止に (BBC-News, February 7, 2018)

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 英単語の「British」と「American」には、綴りが違い、意味も違うものが少なくない。
北米では「a treat」が「a sweet (お菓子)」の意味。だから、お菓子の商品の袋に「Serve up a treat.」と印刷したところで、北米大陸では何ら問題なし。「お菓子をあげる」となるからだ。

 しかし、これを「British informal (イギリス流の砕けた言い方)」に捉えるなら、『「a treat (お楽しみ)」をあげるわ!』と意味深長。このフレーズが、女性の素足の写真と一緒に使われると、ことと次第によっては、当局の規制を受けることになる。

 騒動となったのは、お菓子メーカー「Tunnock」社の「a treat (お楽しみ)」ポスターだ。
 事の発端は昨年の11月に、スコットランドのGlasgow (グラスゴー) で開催されたチャリィ・テニス試合に時を合わせて、その試合会場「The SSE Hydro Arena」の真向かいに「ラケットを右手に持って、まさに「serve (サーブ)」に入ろうとする女性テニスプレイヤー」のポスターが張られたこと。ただし、左手には丸いお菓子が握られている。そして、その左側には「Serve up a treat」のお菓子の宣伝文句。

 このポスターを見た市民の 1人が当局に対し、「sexist and objectified women (性差別的で女性を物として扱っている)」と訴え出た。
 「The Advertising Standard Authority (英国広告基準局)」は、この訴えを取り上げ、次のような判断を下した。

"The regulator noted that the ad showed the woman's bare thigh exposed and her underwear clearly visible, and while it was placed opposite an arena hoisting a tennis match, it bore no relevance to the advertised product."

[ 当局が指摘した点は、ポスターでは女性が太ももを露わにし、下着まではっきり見えること。しかも、商品とは何の関係もないのに(テニスプレイヤーを起用し)、テニス会場となった「競技場 (arene)」の真向かいに、そのポスターを張り出したこと。]

人の注意を引くために「女性の太もも」を使い、そこに「Serve up a treat」のフレーズを添えるなど、とんでもないことだ。社会的に無責任で、消費者によっては、強い不快感を覚えかねない。

 そこで、Tunnock社は反論をした。

"The Uddingston-based company said that the placement of the product was a substitute to the normal placement of the tennis balls, adding that they did not intend to offend anyone."

[ 本社を Uddingstonに置くTunnock 側は説明した。ポスターでは、普通に構える姿勢のテニスボールの位置に商品を置いただけで、誰かを意図的に不快にしようとしたものではない。]

 この申し入れは、当局に聞き入れられず、結局、ポスターの掲示は禁止となった。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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歯のホワイティニング:違法で危険、悪質な美容サロンが急増! (BBC-News, February 5, 2018)

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 真っ白できれいな歯の人は、健康的で人柄も誠実に見える。しかし、だからと言って、すぐに街中の「beauty salons( ビューティサロン)」に走ってはいけない。

 ロンドンでは、医療資格のない美容師 (beautician)が、「歯のホワイティニング(teeth whitening)」処置を施したり、「歯のクリーニング (teeth scraping)」までやってのける「beauty salons (ビューティサロン)」が急増している。ホワイティニングの料金は 1回 £75 - £100 (約11,000 - 15,000円)。 
 治療代も高額なら、使用する薬剤「過酸化水素 H2O2 (hydrogen peroxide)」の濃度も飛び抜けている。過酸化水素は漂白剤としても販売されている化学物質。しかし、イギリスで歯科医療(審美歯科)用として認められている過酸化水素水 H2O2の最大濃度は6%。この化学物質は歯科医療で使い方を間違えると、健全な歯が抜けたり、口の中にやけど (burns) や水ぶくれ (blisters) などの損傷を負うことがある。

 Mr Richard Grieveson もロンドンのあるビューティサロンで歯を白くしてもらい、とんでもない目にあった1人。なんと、そこでは、規定濃度の6倍の 35%過酸化水素水を使っていた。Mr Grievesonは 次のように証言する。

"It can only be described as a really, really, sharp excruciating pain. And it went on for a good 45 minutes."
"A few days later my mouth became very raw and very sensitive. Basically it was like open sores."

[ それは本当に、本当に、すさまじい痛みとしか言い表わせない強烈な痛さだった。しかも、たっぷり45分間も掛けてだ。]
[ その後4,5日すると、口の中がヒリヒリ、ピリピリするようになり、まるで傷口が開いたようだった。]

 この歯科医まがいの治療 (treatment) を行なう美容師と言えば。1日そこらの講習を受けただけの「プロ」。ただし、言い訳だけは詐欺師の「プロ」。「自分たちは、ホワイティニング・ジェルの使い方をお客に指導しているだけ、医療行為はしていない」と開き直る。

 この深刻な状況に対して、「The General Dental Council (英国総合歯科協議会)」は、おおよその事態を把握しておきながら、個々の事案にはコメントを控えるそうだ。
                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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