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人間を襲う前に:人間に食い尽くされて、絶滅したクマ! (BBC-Science & Environment, August 15, 2019)

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 賢人 (wise man)。これまた、大それた、驕(おご)った名前を付けたものだ。些細(ささい)なことで他人を傷つけ、殺す、または他人を騙(だま)す輩(やから)は、到底、賢人とは呼べない。
 それなのに、人類のラテン語名は「Homo Sapience (ホモ・サピエンス)」。「wise man」の意味だ。

 その人類の祖先が、アフリカ大陸からヨーロッパ大陸に渡ったのは、「後期更新世 (Late Pleistocene)」に当たる約4万年前のこと。そこには、洞窟 (caves)を「ねぐら (dens)」にする「cave bears (ホラアナグマ)」が、数多く生息していた。それは、肉食よりも草食を好む、現在の「brown bears (ヒグマ)」と祖先を同じくするクマの仲間だった。

 そのクマが、約2万4千年前、地球上から姿を消して絶滅する。絶滅の原因は何だったのか。それは、これまで、研究者の間で物議を醸(かも)して来たテーマだった。

 そこで、Zurich大学の Verena Schuenemann教授らの研究グループは、ヨーロッパ各地 (Switzerland, Poland, France, Spain, Germany, Italy, Serbia)の洞窟14ヶ所で採取した「cave bears」の化石から「mitochondrial DNA (ミトコンドリアDNA)」を抽出して分析し、「cave bears」の棲息域とその移動過程、ならびに絶滅に至った経緯を探った。

 すると、「cave bears」が急激に個体数を減らした時期は、人類がヨーロッパ大陸に渡った約4万年前に一致した。
 これまでの絶滅説の中には、最終氷期 (The last Ice Age)にあって、餌となる植物が減少したためと、説明するものもあったが、厳しい氷期が始まったのは、人類がヨーロッパ大陸に到達して約1万年後のことだ。

 つまり、確かに、氷河期にあって、氷期、間冷期が繰り返す中で、餌が不足したのは事実かもしれない。しかし、「cave bears (ホラアナグマ)」に、致命傷となる一撃「a decisive role」を与えたのは、紛れもなく人類だった。
 人類にとって、洞窟 (caves)は、「cave bears」同様、寒さと外敵から身を守るためには欠かせないものだった。それに、何よりも、「cave bears」はご馳走だったに違いない。
 人類は、クマが襲うと言っては、クマが襲う前に、これを食い尽くしてしまったのだ。

謝辞:この一文をまとめるに当たり、以下の優れた「The Guardian」の記事も参照した。ここに記して謝意を表したい。

The Guardian: August 15, 2019
・ Humans played key role in cave bear extinction, study suggests

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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就寝前のコーヒー:睡眠には影響なしだって! (RTE-News, August 13, 2019)

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 夜のコーヒーは止めた方が良い。これが、これまでの常識だった。その理由として、『コーヒーに含まれるカフェインが、脳内ホルモン「melatonin (メラトニン)」の分泌を阻害し、目が冴えて眠れなくなってしまうから』と説明されて来た。
 ところが、その常識を完全に覆す論文が医学雑誌「Sleep」に発表された。

 Florida Atlantic大学とHarvard Medical Schoolの合同研究チームが、「caffeine (カフェイン)」、「alcohol (アルコール)」、「nicotine (ニコチン)」の摂取と睡眠との関係を確認するため、大規模な長期間追跡調査」を実施した。
 被験者のボランティア785人には、健康データをチェックする「wrist sensors (リスト・センサ)」を巻いてもらい、その上で、5,164日 (約14年間)の睡眠状況が記録された。

 その結果は意外だった。
 就寝前の4時間の間に(ほとんど午後5時以降)、飲酒、喫煙をすると、いずれも睡眠が妨げられることが確認された。とくに、不眠症の人が就寝前にタバコを1本吸うと、睡眠時間が42分も減少することが分かったという。
 ところが、就寝前にコーヒーを飲んでも、「total sleep time (総睡眠時間)」、「sleep latency(入眠潜時)」などの「sleep parameters (睡眠パラメータ)」に、なんら影響を与えなかった。つまり、『夜のコーヒーは、睡眠に影響しない』という結論が得られたのだ。

 ただし、被験者のカフェイン摂取量、カフェインに対する過敏性 (sensitiveness)については、厳密に測定することができなかった。また、被験者はアフリカ系を含むUS在住の人だったが、人種が違うと、データ解析の結果が異なる可能性もあるとのこと。

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 一方、この研究とは別に、Harvard Medical School (ハーバード大学医学大学院)が発表した研究論文によると、適度なコーヒー (a moderate amount of coffee)、すなわち1日3-4杯のコーヒーと、長生き(longer life span)との間には関連性が認められるという。

 さらに、コーヒーに含まれるカフェインには健康を害するリスクもあるが、コーヒーを飲むと、以下に示した特定な疾患の発症リスクを低減させる効果が期待できる。

・cardiovascular diseases:心血管疾患 (心臓発作、心不全脳卒中など)
・type-2 diabetes :2型糖尿病
・Parkinson's disease:パーキンソン病
・uterine cancer:子宮ガン
・liver cancer:肝臓ガン
・cirrhosis:肝硬変
・gout:痛風

 ただし、夜の熟睡が希望なら、午後2時以降のカフェイン摂取を避けること。カフェインは、コーヒー以外の

・tea:緑茶、紅茶
・fizzy drink:コーラなどの炭酸飲料
・energy drink:栄養ドリンク

にも含まれているので、ご注意。

おわりに:「カフェインと睡眠との関係について、決着がついた」とは、言いがたい。1本の論文に判断を左右されてはならない。「君子危うきに近寄らず」の姿勢が大切だ。

                  (写真は添付のRTE Newsから引用)

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不眠症:USのエキスパートが語る「こうすれば熟睡できる!」 (RTE-News, August 10, 2019)

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 「寝るは極楽」、「寝るほど楽はなし」と言い、「ぐっすり熟睡する」ことを英語では「sleep like a log (丸太のように眠る)」とも言った。
 しかし、世の中には、この楽な「sleeping (寝ること)」に苦労している人が大勢いる。
その症状が「insomnia (不眠症)」。

 不眠症の人にとって、ベッドに入っても眠れないのは、目を開けて見る「nightmare (悪夢)」そのもの。
 
 ところで、不眠症に関しては、男女平等とはいかない。その比率は2:3と圧倒的に女性が罹りやすい。しかも、女性の約11%は質(たち)の悪い「chronic, unremitting insomnia(慢性の執拗な不眠症)」に苦しめられているという。
 いったい、なぜ。

 人は誰でも、年を重ねるにつれて脳内ホルモン「melatonin (メラトニン)」の分泌が減少する。このホルモンは、体内時計の「circadian rhythms (概日リズム)」をコントロールしている大切なものだ。
 さらに、女性は「preadolescence (思春期前)」から「menopause (閉経)」に至る過程で、女性ホルモン「estrogen (エストロゲン)」が、めまぐるしく変動する。これに、毎日の生活や家族の健康の心配、職場のストレスが重なると、夜になって、女性がベッドに就いても、頭の中は興奮状態。目が冴えて眠れないことになってしまうのだ。

 では、どうすれば良いのか。熟睡できる秘訣はあるのか。
 この疑問に、Dr Shelby Harrisが答える。Dr Harrisは「睡眠障害 (sleep disorders)」、「不眠症 (insomnia)」治療のエキスパートで、最近 (July 2, 2019)、以下の著書を執筆、出版している。

・ The Women's Guide To Overcoming Insomnia: Get a Good Night's Sleep Without Relying on Medication, W. W. Norton & Company, 2019
 
本のタイトルは、「不眠症を克服するための女性健康ガイド:医者に頼らないでぐっすり寝よう」

 そのDr Harrisは、不眠症の解決策として、次の5項目を挙げる。

1.Go to bed only when sleepy (眠くなるまで、ベッドに入らない)
「ベッドに入ったら、自然に眠くなる」と考えてはいけない。当たり前のことだが、あくびが出て、まぶたを開けていられないほど眠くなってからベッドに入ると、快眠できる。

2.The bed is only for sleep(ベッドに入ったら、寝るだけにして)
 ベッドに入って、スマホをいじったり、TVを観るなど「tossing and turning (ゴロゴロ)」しながら時間をつぶしていると、目が冴えて眠れなくなる。
 就寝前には照明を絞って、本を読んだり、ゲームや絵を描いたりして、静かなひとときを過ごすこと。そして、眠くなったらベッドに入る。これが基本だ。
 就寝直前まで、スマホやパソコンのキーボードを叩いたり、過激なアクションTV映画を観ていては、一日の仕事で疲れ切った脳に余計な興奮を与えるだけだ。これでは、誰だって眠れない。
 ただし、基本通りに、静かな夜を過ごして、ベッドに入り、それでも眠りにつけないときは、一旦、起きて、本などを読み直した方が良い。

3.If you're hesitant to get up because you think you're about to fall sleep (もうすぐ眠れそうに思えて、ベッドの中でグズグズ)
 ベッドに入っても、なかなか寝付けないのは、まだ、体が眠くなっていなかった証拠だ。こんなときは、グズグズせずに、さっさと起きて、眠くなるまで、静かな夜を過ごすこと。

4.The clock is - and isn't - your friend (時計を気にするのは、時によりけり)
 体内時計のリズムを保つためには、できるだけ就寝・起床の時間を決めた方が良い。
 今日あるいは明日(あした)が休日だからと、夜遅くまでテレビを観たり、夜遊びに出かけると、体内時計が狂う原因になる。
 しかし、夜半の就寝中は、時計を一切無視すること。眠れなくなって、「どれだけ時間が経ったのか」と気になり、時計を見るなどは「以ての外」。ますます目が冴えるだけだ。

5.Don't start your day until the alarm clock's gone off in the morning (目覚しセット時間よりも早く起き出さない)
 朝になって、たまたま、目覚し時計にセットした時間よりも早く目が覚めてしまった。そんなときは、すぐに起きだして、1日のスタートを切るよりも、ベッドの中でうつらうつらと、静かに朝が明けて行く時間を楽しんだ方が良い。体内時計のリズムの調整に役立つ。
                  (写真は添付のRTE Newsから引用)

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バイク (cycling) 通勤の 8つの利得:「well-being (健康で幸せいっぱい)」 (RTE-News, August 10, 2019)

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 風を切って、ビュンビュン走る。その爽快感は格別だ。ハンドルを握り、ペダルを漕ぐ。坂道であれば申し分なし。上(のぼ)った後で、ご褒美の下り坂が待っている。
 垣根の向こうで庭仕事をしているオバサンに声を掛け、散歩のオジサン、知らない人でも「こんにちは」。慌てて小川に飛び込んだカエル君「コンニチハ」..........。

 さて、RTEによると、「bike commuting (バイク通勤)」には、8つの「利得 (benefits)」があるという。
 朝・夕のラッシュ時にバイクに乗るのは確かに危険。皆が先を争い、殺気だっている。狭い道や交差点では、とくに危ない。油断すると、大型トラック (lorries)に轢き殺されかねない。そんな危険なバイク通勤でも、そのリスクを遙かに凌ぐ楽しさがあり、「幸せいっぱいの気分 (well-being)」にしてくれるというのだ。

 さあ、その「cycling (サイクリング)」の利得・醍醐味とは、どんなものか、覗いてみよう。

利得1: It give you a sense of achievement(達成感を満喫)
 バイクを走らせて一汗流す。これで、仕事に取りかかる前に、すでに、何かを成し遂げた達成感を味わうことができる。
 丘を越えて、橋の下はサーとくぐり抜ける爽快さ。きのうのタイムに挑戦するも良し、バスの後ろに付いたら、ちょっと「気取って (smugly)」やれ。

利得2:It cuts gym guilt - but is still great exercise(ジム通い不用に、でも運動量は抜群)
 早朝のヨガ教室やウェイト・トレーニングは、もういらない。ジムに行かない後ろめたさともおさらば。

利得3:It offers a moment of mindfulness(バイクの上は思案の一とき)
 朝、バイクを走らせているとき。それは、あれこれと、一人で考えるのにふさわしい時間だ。一日の仕事のプランを練ったり、抱えている問題などに「mindfulness (思案)」を巡らす絶好の機会。
 夕方、帰宅に向かう道の上では、一日の仕事の内容を、頭の中で整理できる。そして自宅に到着し、ヘルメットを脱いで玄関のドアを開ける。
 これは、メリハリの付いた、自主管理型の計画的な生活スタイルの実現だ。

利得4:It's a time out(時を忘れて―)
 バイクの上で、考えることがあっても良いが、ときには、頭の中を空っぽにして、何も考えずに、ただ、ペダルを漕ぐことに集中したって良い。それは一種の「meditation (瞑想」と呼べるものかも知れない。
 ただし、あくまで、道路を走っていることは、忘れてはいけない。周りには、「people with road rage (他人の運転マナーの悪さにしびれを切らした人間)」が大勢、車を運転しているからだ。

利得5:You'll get fresh air, nature and vitamin D(新鮮な空気、自然、ビタミンDが充満)
 室内で重苦しく歩いたり、人いきれでムンムンするフィットネス・クラブに入って、固定バイクを漕ぐことにもおさらばだ。外は新鮮な空気に、自然が溢れ、ビタミンDだってたくさん摂取できる。

利得6:It's a stress buster(ストレス解消にピッタリ)
 バイクの上で、ちょっと考え事をしたり、ペダルを踏んでは汗をかく。それに、車や電車の通勤のようにイライラすることもない。これによって、脳内に「endorphin (エンドルフィン)」の分泌が促進され、気持ちが極端に落ち着く。ストレス解消には抜群の効果がある。

利得7:It's cheap(安上がり)
 お金に困っている人には、とっておきの交通手段。なにしろ、交通代は無料。懐(ふところ)に余裕ができること、間違いなし。

利得8:It makes you feel free(自由・開放感があなたに)
 一日中、職場に詰めっきりで、その余りの息苦しさに気分が悪くなったり、やること為すこと、がんじがらめに管理されている勤め人にとって、サイクリングは何よりもお勧めだ。それは肉体的な健康の他にも、精神的な健康を与えてくれる。
 (それに、自然の中を走っていると、小鳥や野の花・雑草はじめ一所懸命に生きている沢山の生物からパワーをもらえる。)

おわりに:くれぐれも、周りの交通に注意。リスクがどこに潜んでいるかを分析し、これを避けたサイクリングに徹することだ。

                  (写真は添付のRTE Newsから引用)

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「人食い」なんかしない!:「日なたぼっこザメ (basking sharks)」 (BBC-News, August 6, 2019)

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 「shark (鮫)」が、なぜシャークと呼ばれるようになったのかは、誰も知らない。英語には珍しい語源不詳の語彙 (vocabulary)だ。
 その凶暴、貪食、冷酷な魚は、4つ足の冷血動物 Crocodile (ワニ)と並んで、悪の象徴。いずれも、嫌な目つきをしている。

 しかし、どんな悪人でも、そうであるように、「悪の象徴」と言われながらも、「sharks」、「crocodiles」だって、ひとかどの理屈をこねるだろう。
 もしも、意思伝達手段を持っているなら、さしずめ、こんなところか。

 『俺たちが悪(わる)だって! とんでもない。俺たちたは、2本足で歩くヒト属 (Homo)に比べたら神様よ。彼らのように、血も涙もない、冷酷無残なやり方で、仲間を殺したりはしないし、彼らほど、凶暴、貪食・貪欲、冷酷ではないさ。』

 さらに、続けて、こう言うだろう。

 『それに、2本足には、俺たちのことが、よく分かっていない。俺たちの仲間にも、それあ、「人食いザメ」だっていることはいるが、「おっとりザメ」だっているのにさ。』

 え!「おっとりザメ」だって。それは、どんなサメだ。

 それは、どうやら、近寄っても人間に危害を加えない「basking sharks (ウバザメ)」のことらしい。
 その英語名を直訳すると「日なたぼっこザメ」となる。海面に浮上して、のんびりとプランクトンを食べる様子が、「日光浴」をしているように見えたからとも言われている。

 ところで、この「日なたぼっこザメ」、ここでは「おっとりザメ」と呼ぶことにしよう。いくら何でも、日本語名の「姥鮫」では、余りにも気の毒だ。

 「おっとりザメ」は体が大きい。ジンベエザメに次ぐ世界第2位の巨体の魚だ。しかし、性格がおっとりしているため、凶悪なサメに襲われて、体に傷があるものが多い。
 それでも、獰猛(どうもう)な「白い死神」のホオジロザメとは、まったく違った進化の道をたどった魚だ。
 そればかりか、

・social interactions:社会的な交流
・group behaviours:グループ (大きな群れ)で移動
・courtship:求愛活動

を見せる不思議なサメだ。けれども、その実態の詳細は、ほとんど知られていない。

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 Scotland北西部沖合の「The Sea of Hebrides (ヘブリディーズ海)」には、毎年5月から10月にかけて、幾つもの「おっとりザメ」の群れが、プランクトンを追ってやってくる。この海域は「おっとりザメ」の繁殖域と見られているが、これまで、その子育ての様子がカメラで捉えられたことはない。

 そこで、WWF/Sky Ocean Rescue, Scottish Natural Heritage, WHOI, Exeter大学の共同プロジェクト「The SharkCam project」が2012年に立ち上げられた。このプロジェクトの目的は、「autonomous underwater vehicle (自律型海中探査機 [ロボットカメラAUV])」を海面下に下ろして、「おっとりザメ」の生態をつぶさに観察することにある。

 その結果、研究者の想像以上に、海底すれすれに泳いでいる時間が長いことが分かったという。Exeter大学の Dr Suzanne Hendersonらは、「The Sea of Hebrides (ヘブリディーズ海)」を海洋保護地域に指定するように求めている。
 
 WWF (世界自然保護基金)「SEAS programme manager」の Dr Jenny Oatesは、海洋保護の重要性を次のように述べる。

" It is essential that we safeguard our seas, not just to enables magnificcnt species like basking sharks to thrive, but because all life on earth depend on our oceans."

[ 私たちの海を守ることはとても大切なことよ。それは、海がなくては、ウバザメのような素晴らしい海洋生物が生きて行けないだけではないわ。地球上のあらゆる生命体が私たちの海に関わって生きているからなの。]

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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誇り高きケルトの戦士:「よそ者」に破れて、奴隷にされた歴史! (BBC-News, August 5, 2019)

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 古代ローマの建国はBC753年。それから100年ほどして、Celts (ケルト人)がヨーロッパ大陸から Britain島に渡り、しばし、時が過ぎた。
 AD43年、Celts (ケルト人)の住む Britain島を古代ローマ軍が侵攻した。そして、そのローマ人がAD410年に Britain島を去るまで、Celtsの上流社会では Latin (ラテン語)が話された。
 しかし、古代ローマ軍が去ると、これを待ち兼ねていたかのように、デンマークの Angles (アングル人)、Jutes (ジュート人)、それにドイツ北部のSaxons (サクソン人)が、次々に、気候の温和な Englandを侵略し、多くの Celts (ケルト人)を殺戮 (さつりく)した。いずれも、もとは、スカンジナビアデンマーク出身で、「北ゲルマン語」を話す、バイキングの祖先だ。

 戦いに敗れた、誇り高き Celts (ケルト人)の多くは、潔(いさぎよ)く、我が身の命を絶った。そして、生き残った一部の Celts (ケルト人)も、西方の辺境の地「Wales (ウェールズ)」に追いやられるか、奴隷にされた。
 北ゲルマン語系の、もともと、よそ者、ならず者であった侵略者が、Englandを征服すると、それまで住んでいた住人を「Wealas (よそ者、外国人)」と呼んで蔑(さげす)んだ。その差別語が「Wales」の語源。

 このようにして、Englandの肥沃(ひよく)な大地の殆どを手にした、バイキングの祖先に当たる諸民族は、1066年、フランス北西部に移住した振興バイキング一族のノルマン系フランス人に征服されるまで、約500年間、互いに権力争いを続けながらも Britain島に君臨し、北ゲルマン語系社会を築き上げる。この間の英語が「Old English (古英語)」。なんと、その語彙(vocabulary)の約 85%は「Germanic (ゲルマン語)」だった。

 ノルマン系フランス人が、1066年の「The Norman Conquest (ノルマン征服)」で歴史的な勝利を挙げると、Britain島の「Germanic (ゲルマン語)」は一掃されるか、単語の綴りが強要されて、代わりにラテン語、フランス語が英語の中にドンドン借用された。

 しかし、Celtic (ケルト語)の Alps (アルプス), Donau (ドナウ), Rhein (ライン), London (ロンドン)は、かろうじて、現代にそのまま残った。

 Celts (ケルト人)の一部は、結局、Wales, Ireland, Scotlandに逃れて生き残り、それぞれの地で、Celtic (ケルト語)から派生したWelsh (ウェールズ語)、Irish (アイルランド語)、Scottish Gaelic (スコットランドゲール語)を話すようになる。

 現在、IrelandでIrish (アイルランド語)を話すことができる人は約176万人(全人口の約 27%)を数えるが、日常的に Irishを話している人は、0.5%にも満たない。
 一方、「The Office for National Statistics (英国国家統計局)」によると、Welsh (ウェールズ語)を話すことのできるウェールズ人の数はおよそ874,000人(全人口の約 28%)。

 「Welsh Language Commissioner (ウェールズ語コミッショナー)」のMr Aled Robertsは、ウェールズ語も、Irishの、二の舞を踏むのではと、強い危機感を抱く。
 このままでは、ウェールズ語も、やがて、どこかで聞いたことのある「田舎の方言」になりかねないからだ。

 問題は、学校で子ども達にウェールズ語を教えようにも、その先生が不足していること。それに加えて、せっかく、ウェールズ語を学んでも、それが必ずしも就職の際に有利になっていない点にある。

 なお、ウェールズ自治政府ウェールズ語大臣 Ms Eluned Morganは、Welshの普及を図るために新たな予算を計上し、学際的な活動機関「Prosiect 2050」を立ち上げる予定だ。目標は2050年までに「Welsh speakers(ウェール語人口)」を100万人にすること。

 勇者ケルトの民の末裔よ、へこたれるな。『負けるな、一茶 ここにあり』

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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史上空前の、この暑さ:人類はどこまで耐えられるか! (BBC-Science & Environment, August 2, 2019)

 heatwave

 カナダで過ごした冬は、大学のキャンパスがダイヤモンド・ダストで覆われて、凍て付くような寒さだった。それに、冷たい風が吹き付け、サラサラした粉雪を舞い上げると、手足を動かさないでジッとしているものなら、体の芯まで凍えてしまう極寒だった。
 そんな寒い日には、どんなに灼熱の太陽の暑さが懐かしく思えたことか。

 ところが、日本の、今年の気候は、1月からして異常だった。
 1,2月は好天に恵まれた。そこで、ほぼ毎日、サイクリングに出かけては、足腰の筋肉を鍛え、また自然を満喫することができた。3月、4月、5月は例年に比べて極端に雨が少なかった。お陰で、必死になって水やりに努力したものの、庭のイチゴは全滅だった。そして、6月、7月、8月には、並外れた暑さが続いた。

 それもそのはずだ。
 「The EU's Copernicus Climate Change Service (EUコペルニクス気候変動サービスC3S)の Dr Freja Vamborgらの研究グループが、観測データを解析した結果、今年の 6月、7月は、いずれも、これまでの月別最高気温の記録を更新していることが分かったという。

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 とくに、7月には、ベルギー、オランダ、ドイツが、軒並み、40℃を超える記録的な熱波に襲われた。
 Dr Vamborgは、この件について次のように話す。

"This particular month has been very warm but to me this is not really the main point. The main point is that not only this month been very warm, but last month was very warm. All months during 2019 have been very warm in term of comparison with other years."
" And that trend is not likely to stop unless we do something about curbing greenhouse gas emissions."

[ 7月は (確かに) 特別に暑かった。しかし、それは本当に重要なことではない。私が見過ごせないと考える点は、この7月だけではなく、その前の月も猛暑だったことだ。(なんと)  2019年の、どの月も、例年に比べて、とんでもなく暑い日が続いた。]
[ したがって、今、人類が、温暖化ガスの排出を制限するために、何らかの行動を起こさない限り、この猛暑の傾向はおそらく止めようがないに違いない。]
 
 しかし、創造主は、冷厳に、次のように言うだろう。

『 せっかく、水と緑に恵まれた地球を人類に与えてやったのに、その大地を掘り返しては石炭・石油を燃やし、おまけに多くの生命体が拠り所とする自然の樹木を切り倒すなど、我が儘のし放題。
 これでは、まるで、ドアと窓を閉め切った家の中で、自分の家具を焼いているようなものではないか。その暑さに、煙たさに、耐え切れるものなら、耐えてみろ』と。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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