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機内で酔っぱらうと:最高2年の懲役刑! (BBC-News, August 14, 2017)

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 イギリスの法律によると、酒に酔って飛行機に搭乗することはもちろんのこと、空港の免税店で購入したアルコール類を機内で飲んで「drunken behaviour (酔態)」になると、最高で懲役 2年の刑が課せられる。

 「The Civil Aviation Authority (英民間航空局)」のレポートが示すように、2012年から2016年の間にイギリスで発生した「disruptive passenger incidents (搭乗客の破壊的な行為)」は 600%も増加した。そのほとんどは酔客によるもの。

 そこで、BBCの時事問題を扱う人気TV番組「Panorama」が、この件を調査したところ、機内における「drunken behaviour」の廉 (かど) で逮捕された乗客は、2016年2月から2017年2月までの 1年間で 387人に上った。これは一昨年度の比べて 50%の増加。
 また、空港内で、酒によって暴れる「disruptive drunken passenger behaviour (酔客の破壊的な行為)」も目に付くようになったという。

 一方、BBCは「Unite union」に所属する英客室乗務員 (cabin crew) 19,000人を対象にした調査を実施し、4,000人から回答を得た。その調査結果によると、5人に 1人が「身体に嫌がらせ (physical abuse)」を受けた経験があると答えた。
 「Virgin Airline」で「cabin crew manager」を勤めた Ms Ally Murphyは「Panorama」担当者に次のように語る。

"People just see us as barmaids in the sky.(みんな、私たちを空の上のバーテンダーとしてしか見ていないわ。)
I was pulled into an upper-class bed by a passenger who feeling particularly lucky, I guess. They wold touch your breasts, or they'd touch your bum or your legs. I've had hands going up my skirt before. It's rage inducing and you shouldn't have to deal with that."

なお、昨年、イギリス国内の空港を利用した人は約 2億 7千万人。空港の免税店で販売したアルコール類の売り上げは推定 £300m/年 (約429億円/年)。これは全空港の小売り販売総額 £1.5bn (約2,145億円) のおよそ1/5に当たる。

 ところが、空港の免税店で、アルコール類の販売を規制しようとする動きに対し、「Airport Operators Association (空港管理者協会)」の「chief executive (最高責任者)」Ms Karen Deeは反対する。

"The sale of alcohol per se is not a problem. It's the misuse of it and drinking to excess and then behaving badly."
[ アルコールの販売それ自体は問題ではないわ。むしろ、酒を誤用し、酒を飲み過ぎて悪いことをしてしまうことが問題なのよ。]

 なお、この一文をまとめるに当たって、以下の記事も参考にした。
 [the guardian] August 14, 2017
「Steep rise in number of air passengers arrested for drunken behaviour」

                (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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金魚が酒を造っていた!:それは、氷の下で生き抜く秘密 (BBC-Science & Environment, August 11, 2017)

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 金魚 (goldfish) は「crucian carp (フナ)」の仲間。その一族の魚は「harsh environment (苛酷な環境)」を生き抜くために、独自の進化を遂げた。
 北ヨーロッパでは冬になると池や湖に厚い氷が張る。しかし、たとえ池全体が凍って、水中から酸素が取れなくなっても、金魚は数ヶ月も生き延びることができる。このことは、1980年代から知られていた。

 さて、Oslo 大学の Dr Cathrine Elisabeth Fagernesらの研究グループは、この金魚の「特殊な生き残り能力 (peculiar survival abilities)」の「molecular mechanism (分子的メカニズム)」を明らかにし、科学雑誌「Science Reports」に発表した。
 
 人類を含むほとんどの脊椎動物 (vertebrates)は、酸素がないと数分で死んでしまう。それなのに、同じ脊椎動物でありながら、金魚が酸素無しで数ヶ月も持ちこたえられるのはなぜか。
 その答えは、代謝機能の違いにあった。金魚は、代謝回路の切り替え可能な「2重の遺伝子セット (a duplicated set of genes)」を進化させて、生き延びていた。

 一般に、脊椎動物では、炭水化物 (carbohydrates) がミトコンドリア (mitochondria) に送られ、そこで酸素を使用してエネルギーが作り出されている。酸素がないと、炭水化物は乳酸 (lactic acid) に分解されて体内に蓄積される。これでは、さすがの金魚と言えども、数分で死んでしまう。

 ところが、酸素がないとき、金魚の遺伝子は、代謝回路のスイッチを切り替え、体内で発生した乳酸を「ethanol (エタノール)」に変換してしまう。これによって、金魚の血液中のアルコール濃度は、スコットランド北ヨーロッパ諸国で採用されている「飲酒運転取締基準 (legal drink-drive limit)」の「0.05 mg/mL」まで上昇するという。なお、アルコール濃度は、それ以上、上がらないように、「gills (エラ)」から体外に放出されていることが分かった。
 
 金魚だって、遺伝子を変えてまで生き延びて来た。人間は、脊椎動物の頂点に立っているとも言われるが、せめて喧嘩しないように、もっと進化する必要がありそうだ。

                (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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氷の大陸グリーンランドが燃えている?:永久凍土層に火が付いた! (BBC-Science & Environment, August 9, 2017)

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  今年の夏は、ポルトガル、US、カナダ、フランスと相次いで山火事 (wildfires) が発生し、大きな被害をもたらした。
 ところが、この7月末、人工衛星に搭載されたカメラは、あの氷に覆われたグリーンランドにも、複数の煙 (plumes) が上がっているのを捉えた。そこは、グリーンランド第2の都市「Sisimiut (シシミウト)」の北西部。グリーンランドは大陸の 80%が厚さ3,000mの氷床 (ice sheet) で覆われているが、燃えている地域は、氷床から 70kmと離れていない「peat (ピート)」がむき出しになった沿岸部一帯だ。

 この一帯は、トナカイ (reindeer) にとって貴重な牧草地になっている。近年、過去に例がないほど、グリーンランドが乾燥していた。そこに、何らかの原因で火がついて山火事となった。警察当局は、「hikers and tourists (ハイカーや旅行者)」に対し、火災地域に立ち入らないようにと警告している。

 山火事と言っても、燃えているのは「shrubs (灌木)」や「mosses (コケ)」ではない。永久凍土層 (permafrost)が融解した「peat soil (ピート状土壌)」。このため、「fire line (防火帯)」の進行は、通常の山火事に比べて、ごくごくゆっくりしたもの。地元住民は「soil fire (土壌火災)」と呼ぶ。

 オランダの Delft大学 Dr Stef Lhermitte が過去にグリーンランドで発生した火災のデータを分析した結果、昨年 1年間の火災発生件数は、過去 15年間で発生した火災件数よりも多いことが分かったという。

"Peat fires worry researchers because the material stores large amounts of CO2 that is released through burning. They are also worried that the 'black carbon' soot arising from the fires could land on the ice sheet and cause further melting."

[ このピート火災が研究者たちを悩ましているのには、理由がある。永久凍土層が溶けたピートには、大量の CO2が含まれていて、これが火災によって大気中に放出されるためだ。さらに、火災によって発生するブラック・カーボン状の煤 (すす) が、グリーンランドの氷床面に降り注いで、氷の融解を早めてしまうことも悩ましい。]

              (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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ゴミは焼いてしまえ!:これがイギリス流 (BBC-Science & Environment, August 7, 2017)

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 人類は核廃棄物 (nuclear waste) の処分あるいは再利用 (recycle) に手こずっているが、さりとて、家庭ゴミ (household waste) や産業廃棄物 (commercial waste) の処理に成功しているとも言えない。
 イギリスでは「incinerator (廃棄物焼却施設)」の建設が相次いでいる。政府がこれまでの「廃棄物リサイクル政策」を見直し、「リサイクル」から「焼却」へと方針を転換させた結果だ。この7年間で、焼却処分される廃棄物(ゴミ)の量は約 2倍に増加し、年間 135万トンとなった。

 コンサルタント会社「Eunomia」の Mr Dominic Hogg は、この政府の政策転換を非難 (accuse)する。これでは、イギリスが逆戻りすると。『近年になって、政府は埋立処分 (landfilling) もやめて、焼却処分することにしたが、これではゴミの処分コストが高くつく。まったく、意欲に欠けた方策 (a complete absence of ambition) だ。EUを離脱して、イギリス人はヨーロッパの「dirty man」と、再びレッテルを張られるのか。』と手厳しい。

"He pointed out that it used to appear environmentally beneficial to burn waste rather than coal. But now the UK's energy stock is cleaner, incineration looks an increasingly dirty option."

[ 廃棄物を燃やしてエネルギーを取り出す廃棄物発電は、石炭を燃やすのに比べて環境に優しいように思われがちだが、イギリスの現在のエネルギー資源は、再生可能エネルギー天然ガスなどのクリーンエネルギーが主体。廃棄物焼却施設は、益々、環境を汚す選択肢のように見えて来る。]

 なお、イギリス「Defra (環境・食糧・農村地域省)」報道官によると、

"We have made great progress in boosting recycling rates. This includes the proportion of householed waste being recycled increasing from 11% to 44% between 2000 and 2015."

[ イギリス政府は、これまで廃棄物のリサイクル化を推し進めて大きな進展があった。その一例として、家庭ゴミのリサクル率は 2000年~2015年の間で 11%から44% の増加となった。]

 余談だが、日本語の「ゴミ」は元々、「汚泥 (sludge)」を指した。核廃棄物を除くと、廃棄物の中で、大量に排出され、現代社会の厄介ものになっているのは「下水汚泥 (sewage sludge」。これを肥料や燃料等に再利用できないことはないが、そのコストは膨大だ。このため自治体の多くは、埋立処分や焼却処分に回している。
              (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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パーキンソン病の進行が止まった!:イギリスで画期的な成功 (BBC-Health, August 4, 2017)

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 パーキンソン病 (Parkinson's disease) とは、脳内神経細胞が徐々に死滅し、神経伝達物質ドーパミン (dopamine)」が消失する病気。病気の進行 に伴って、手に震い(tremor) や歩行・運動機能障害など症状が現われ、最終的には記憶障害 (memory problems) を引き起こすこともある。
 イギリスにおける患者数は、2020年までに162,000人になるものと推測されている。現在、パーキンソン病の症状 (symptoms) を和らげる薬はあるが、残念ながら、この病気の進行を遅らせるか、止める薬は開発されていない。治療法に至っては暗中模索の状態。

 ところが London 大学「The University College London, UCL」の Thomas Foltynie 教授らの研究チームは、「type 2 diabetes (2型糖尿病)」の治療薬「exenatide (エキセナチド)」に、パーキンソン病の進行を妨げる働きがあることを発見した。

 医学雑誌「Lancet」に発表された Foltynie 教授らの論文によると、パーキンソン病患者からランダムに抽出した60名を2グループに分け、60 週間に及ぶ臨床試験を実施し、「exenatide」の効果を確かめたという。
 一方の患者グループには、「exenatide」を、別のグループには「placebo(dummy treatments)」を週1回皮下注射 (injections) で与え、手足の震え・こわばり、バランス回復能力などの運動機能に関する検査を続けた。なお、どちらのグループにも、パーキンソン病患者に対する通常の治療も実施した。

 すると、臨床試験開始から 48週間後に、プラシーボグループの患者に 3.5 points の症状の悪化が認められたが、「exenatide」グループには、1 point の症状の改善があった。  結局、臨床試験が終了した 60週間後、両グループの患者には平均 3.5 points の差となった。
 
 この差は「trivial (わずか)」ではあるが、パーキンソン病の進行が食い止められただけでも画期的だ。今後は、「multicentre trial (多施設臨床試験)」にて同様の結果が再現され、長期間にわたる「exenatide」の安全性や効果を確認する必要があるという。

 一般の病院等で、パーキンソン病の治療に使用されるまでには、今少し、時間が掛かりそうだ。

 なお、この一文をまとめるに当たって、以下の記事も参考にした。謝意を表したい。
 [the guardian] August 4, 2017
「Diabetes drug could help those living with Parkinson's disease, research reveals」
              (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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タマゴから高濃度の猛毒物質フィプロニル検出:生産国はオランダ (BBC-News, August 4, 2017)

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  ドイツのスーパーからタマゴが消えた。オランダで生産され、ドイツで販売されたタマゴから「highly toxic substance (猛毒物質)」の「fipronil (フィプロニル)」が高い濃度で検出されたためだ。ドイツではその汚染タマゴがすでに約 1,000万個も販売されてしまったと推定されている。

 フィプロニルは、一般に、ゴキブリ、アリなどの駆除剤として使用されるが、鶏舎では、ニワトリのシラミ (lice)・ダニ (ticks) 退治にも使用されている。もちろん食品の製造工程では使用禁止の化学物質。
 しかし、ドイツの新聞「de Volkskrant」が報じたところによると、オランダの鶏舎では、1年以上前から、殺虫効果を強めるため、このフィプロニルを他の殺虫剤と混ぜて使用して来たという。これも違法 (illegal)。これに対して、オランダ当局 NVWAは、タマゴはすでに食べられ、実態を把握するのは不可能とやり返す。

 WHO は、フィプロニルを長期間、多量に摂取すると、liver (肝臓), thyroid glands (甲状腺), kidneys (腎臓) を損傷する恐れがあるとする。このため、ニーダーザクセン州の「Agriculture minister」Mr Christian Meyer はテレビに出演し、「子どもが 1日、汚染タマゴを 2個食べると危険」と訴えた。

 フィプロニルで汚染されたタマゴの銘柄は、確認されているものだけで 27。現在、さらに調査中だ。この事態を受けて、オランダの約 180の養鶏農場は一時、タマゴの生産を中止したが、「Dutch public prosecutor's office (オランダ検察庁)」は、「criminal investigation (犯罪捜査)」に乗り出した。

また、スーパー大手チェーンの「Aldi」は、「precaution (用心)」のためと称して、ドイツ国内のほぼ 4,000店舗から、全てのタマゴを撤去、処分した。

"The Netherlands is Europa's largest exporter of eggs and egg products, and one of the biggest in the world. It exports am estimated 65% of the 10 billion eggs it produces every year."

[ オランダば、欧州最大、世界でも屈指のタマゴ及びタマゴ製品輸出国。年に100億個を生産し、その 65%を国外に輸出しているものと推定される。]

 なお、この一文をまとめるに当たって、以下の記事も参考にした。
 [the guardian] August 3, 2017
「Millions of eggs removed from European shelves over toxicity fears」
               (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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水着モデルPLUS-size:そのモデルは、モデル(模範)? (BBC-News, August 3, 2017)

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 「モデル (model)」の語源はラテン語の「modulus (そっくりなもの)」に由来し、1500年代には「設計図、模型」の意味で使われ、1600年代に入ると「画家のモデル」の意味も付け加わる。さらに COD によると、「model」の語義として、「 a person or thing that is an excellent example of a quality.(見習うべき優れた人物や物、模範)」とある。

 さて、フランスでは「痩せぎすモデル (BMI≦18)」は法律で禁止されている。しかし、この論争はオーストラリアで起こった。オーストラリアでは、成人の 3人に 2人は、BMI 値が 25を越える。つまり、太りすぎの「過体重 (overweight) か肥満 (obesity)」に属する。
 周りが皆、肥満の人なら、別に肥満を気にすることもないが、しかし、どう見ても「肥満」は健康的とは言えない。

 アメリカの週刊誌「Sports Illustrated」が Miami で開催した「Swimsuit catwalk show (水着ショー)」で、「plus-size model (特大サイズモデル)」が登場し、物議を醸している。

 切っ掛けは、コラムニストの Ms Soraiya Fuda が、シドニー発行の週刊タブロイド新聞「Daily Telegraph」に投稿した記事。その内容の概ねは、「ファッション業界が骨と皮だけの極痩せモデルの採用を禁止しているのに、不健全に太った女性に水着を着せて、まるで肥満を助長するかのように、ステージに立たせるなんて無責任 (irresponsible)だ」。

 「Australian Medical Association (オーストラリア医療協会)」会長のDr Brad Frankumも、「モデルがタバコを吸いながら水着ショウに現われるなら、社会的な不健全さのアピールそのものであり、観客からは非難ゴウゴウのはず。危険なまでに太った女性をモデルにするのは、肥満を称賛するようなものではないか」とその常識を疑う。

 すると、「Sport Illustrated」の editor、Mr MJ Day が噛みつく。
「Beauty is not 'one size fits all'.(美には、『これでいいサイズ』はない。)」

 さらに、「The Baker IDI Heath and Diabetes Institute (ベイカーIDI心臓・糖尿病研究所)」の John Dixon 教授も、「Models should represent everyone in the community. (ファッションモデルは、コミュニティの全ての人を代表させるべきだ。)」と主張。

 モデル業の Ms Stefania Ferrario は、「社会に色んな人がいることは認めるが、太った人にも自身が持てるようにと、水着ショウに太ったモデルを登場させるなんて。不健全な体型の人は、もっと運動をし、食生活にも注意して減量することも大切だわ。」

               (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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